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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 『民衆の敵』7.1%下降原因は

篠原涼子『民衆の敵』は、政治版『ドクターX』!? 7.1%に下落した原因は……

 陳情書の件がどうしても気になる智子は、問題の公園へ。すると、そこには「やっぱり来ましたねえ」と不適な笑みを浮かべる藤堂が待ち構えています。どうやら、政治家一家に生まれた藤堂は、智子に何かしらの期待を寄せているようです。

 公園には、すでに陳情書を書いた主婦・山下(水川あさみ)が。山下は、イジメを受けていた中学校時代、学校に行かずにこの公園で過ごしていたことを明かし、「イジメから逃げられる場所をなくさないでほしい」と智子に懇願します。

 しかし、山下以外に反対の声を上げている市民をおらず、現在、この公園をイジメの逃げ場所にしている学生もいない様子。山下の“思い出”に過ぎない状況ながら、藤堂は「政治家として、あなたならどうします?」と智子に投げかけ、去っていきます。

 いよいよ本会議当日、迂回路建設の多数決で、犬崎派が「賛成」の声を上げる中、智子も賛同。この後、智子に前田への謝罪の時間が設けられるも、謝罪はせずに、山下のエピソードを挙げて「イジメに遭っている子を守る。そのためにも、私は教育こども委員会に入りたいんです!」と主張。

 さらに、国語辞典を取り出し、「『(1)政治を職業とし、専門的に関わる人』、これにはなりたいんです。『(2)揉め事の調整やかけ引きのうまい人』、これにはなりたくないんですよ」と「政治」の言葉の意味を朗読。「だって、おかしくないですか? お前が入りたい委員会に入れてやるから、前田議員は居眠りしてなかったって嘘つけよ、って」と畳み掛け、これに、市長(余貴美子)が満足げな笑みを浮かべて第2話は終了です。

■政治版『ドクターX』?

 放送開始前は、篠原演じる普通の主婦が、選挙に出馬することばかりをアピールしていた同作。そのせいで、真木よう子演じる主婦が人気読者モデルを目指す『セシルのもくろみ』(同)の「二番煎じ」などと散々揶揄され、視聴者の期待値も下がったのではないでしょうか?

 しかし、同作の見どころは、権力闘争が渦巻く市議会で、自分の正義を貫く1人の“おバカ議員”の姿なんだと。ただ、おバカといっても、主人公はマイクの前ではスイッチが入り、人が変わったように主張を繰り広げる。それはまさに、『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の大門未知子を見ているかのようなかっこよさがありました。確かに、智子は大門と違ってヘタレキャラですが、要所要所で『ドクターX』に重なる部分が多いと思うんですよ、このドラマ。

 とは言っても、いかんせんフジの宣伝が失敗している……。篠原がスーパーの袋から長ネギを出して、拡声器で何かを吠えているメインビジュアルなんか、「つまらなさそうなドラマ」に見えるし、「世の中、おかしくないですか!?」というウザいサブタイトルも、損しているような気がしてなりません。

 というわけで、初回では「これ、どうなんだろう……」と不安になりながらも、第2話では一気にワクワクに変わった『民衆の敵』。次回も、ポップでかっこかわいい主人公に期待します。
(文=どらまっ子TAMOちゃん)

最終更新:2017/10/31 23:00
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