早実・清宮幸太郎の北海道日本ハム入りで、再燃! 中田翔は、やっぱり阪神に……
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ドラフトの最注目選手だった清宮幸太郎の交渉権を北海道日本ハムファイターズが獲得したことで、一度は消えたかと思われた中田翔の“阪神移籍説”が再燃。侍ジャパンの4番も打った大物選手の流出が、現実味を帯びてきた。
中田は、大阪桐蔭高校時代から全国的に注目され、2014年と16年には打点王も獲得。WBCに2回連続で出場し、侍ジャパンの4番を任されたこともある選手だが、今季は散々だった。打率は.216で、パの規定打席到達者中の最下位に沈み、ホームランも、わずか16本どまり。シーズン中にFA権を取得すると、大砲が欲しい阪神への移籍のウワサが持ち上がったが、早々の撤退が報じられるなど、屈辱のシーズンとなった。
そんな中田に降りかかった新たな“災厄”が、怪物・清宮の獲得だ。フリーのスポーツライターが語る。
「中田の阪神入りのウワサは、今季の不調と、2億8,000万円といわれる高年俸がネックとなり、いったんは立ち消えになったかと思われました。日本ハムにとっても、中田は昨年の日本一の立役者の一人ですし、チームにとって貴重な客の呼べる選手。チームに残るのが既定路線でした。しかし清宮獲得で、シナリオは変わりました。日本ハムにとっては、一挙に大谷翔平と中田がいなくなってしまっては、集客面に不安がありますが、清宮を獲得できたことで、注目度が大きく下がる心配がなくなった。となると、球場移転で金が必要な日本ハムが、コストパフォーマンスの悪い中田を無理してチームに残す事情はなくなりました」
日本ハム側にとって中田が不要になった理由はわかるが、阪神側の事情は変わらないはず。ここにきて、なぜウワサが再燃し始めたのか? そこにはしたたかな計算があるようだ。
「今季の成績を見れば、中田側が強気に出られないのは明らか。阪神の金本(知憲)監督は中田と同郷で、個人的な親交もあります。また、今季の中田の不振は、WBC出場も大きな理由でしょう。もちろん秋山(翔吾=埼玉西武)や筒香(嘉智=横浜DeNA)のように、WBCに出て、シーズンでも活躍した選手もいましたが、中田や山田哲人(東京ヤクルト)などの不振は明らかにWBC疲れでしょう。さらに阪神には、中田を欲しがる、もうひとつの理由があります。阪神は黙っていても客が入る人気球団ですが、現在人気があるのは鳥谷(敬)、糸井(嘉男)、福留(孝介)など、年齢が高い選手ばかり。そろそろ次の世代を考えなくてはいけません。その点、中田はまだ20代ですし、地元とも縁が深く、阪神ファンに愛されるキャラの持ち主です。阪神が静かにしているのは、価格を引き下げる“死んだふり作戦”かもしれません」(前出・スポーツライター)
これまでの中田に対する“欲しくないポーズ”は、ナニワの商人のしたたかさ?
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