『陸王』に惨敗を喫した小栗旬主演『BORDER』 続編放送に暗雲立ち込めた!
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小栗旬と金城一紀氏(原案・脚本)のコンビによるドラマスペシャル『BORDER2 贖罪』(テレビ朝日系)が10月29日午後9時より、2時間枠で放送されたが、視聴率は7.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)どまり。裏のTBS日曜劇場『陸王』(役所広司主演)第2話の14.0%に惨敗を喫した。
それに先駆けて、同6日と13日には、波瑠を主演にしたスピンオフドラマ『BORDER 衝動~検視官・比嘉ミカ~』をオンエアしたが、いずれも低視聴率で、スペシャルに弾みをつけることはできなかった。
『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』は、2014年4月期に同局で放送され、第7話で16.7%をマークするなど、平均12.2%の高視聴率をマーク。同作は小栗の代表的な作品となり、続編も待望視されていた。
今スペシャルでは、小栗をはじめ、青木崇高、遠藤憲一、波瑠、古田新太、野間口徹、浜野謙太、滝藤賢一、大森南朋ら、かつてのメンバーが集結。新たに、國村隼、満島真之介、中村ゆりからが加わった豪華な布陣で臨んだが、結果的には『陸王』の前に完敗するハメになってしまった。
小栗と金城のコンビといえば、他局であるが、フジテレビ系で4月期に放送された『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』で3年ぶりに復活。視聴率は平均10.6%で、低迷するフジのドラマとしては、好成績を収めていただけに、テレ朝も今スペシャルへの期待は高かったはずだ。
「スペシャルを放送したからには、その先に描いていたのは『BORDER』続編の実現です。ここで、高視聴率を挙げられれば、一気に続編に向け動き出したはず。ところが、裏に『陸王』という強力なライバル番組があったにせよ、7%台は目算外れもいいとこ。2ケタを期待していたテレ朝内では、ショックを隠せない様子です。これで、白紙とは言いませんが、いったん続編プランはストップして、再考されることになりそうです。やるかやらないかの判断材料として、数カ月後に曜日を替えて、再びスペシャルをオンエアするかもしれませんね」(スポーツ紙記者)
根強い人気を誇っていた小栗と金城氏のコンビ作とはいえ、今クール最大の話題作といえる『陸王』には歯が立たなかったといえそうだが、『BORDER』続編を望むファンが多いのも事実。連ドラ第2シリーズを放送するか否か、テレ朝は難しい決断を強いられることになりそうだ。
(文=田中七男)
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