今年3度目の死亡事故……露の製菓工場で、女性工員が溶けたキャラメルの中で生きたまま煮られる
2017/10/30 14:00
#ロシア #海外ニュース
多くの子どもにとって憧れの場所であるお菓子工場で、凄惨な事故が起きてしまった。
ロシア西部ベルゴロド州のスタールイ・オスコルという街にある製菓工場で、女性工員が高温のキャラメルの中で生きたまま煮られ、死亡したのだ。
10月24日付の露タブロイド紙「コムソモルスカヤ・プラウダ」によると、死亡したのはナタリア・ネメッツさん(36)。彼女はこの日、高温のキャラメルの液体が入ったタンクの付近で清掃を担当していた。
しかし、彼女の姿が見えなくなったことから、同僚の工員らが周囲を探したところ、タンク内のキャラメルから人間の足が外へ出ているのを発見。工員らは、どうにか助け出そうと試みたものの、なすすべはなかったという。結局、タンク内のキャラメルが排出された後、ネメッツさんの遺体が引き揚げられた。死因はまだ公表されていないが、熱傷死か窒息死のどちらかとみて間違いないだろう。
現場の証言によると、彼女の叫び声や物音などは、特に聞こえなかったという。
捜査当局は、ネメッツさんが工場内の高温によって気を失ったか、つまづいて不運にもキャラメルのタンク内に落下したものとみている。また、同工場では今年に入り、すでに2件の死亡事故が起きていたという情報もあり、安全管理に問題がなかったかについても調べが進められている。
事故は10月20日に発生していたが、工場側はこれを隠蔽。工員らにも、解雇をちらつかせて口止めしていたという。しかし、ソーシャルメディアで事故の詳細が暴露され、明るみに出た。
ちなみに彼女は10歳になる息子を持つ母親だったというが、残された息子の心中は察するに余りある。
最終更新:2017/10/30 14:00
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