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日刊サイゾー トップ > エンタメ > お笑い  > スリムクラブ・真栄田の伸びしろ

スリムクラブ・真栄田がここに来て急激なキャラチェンジ!? “浮気キャラ”“暴言キャラ”から窺える伸びしろ

吉本興業公式サイトより

 沖縄の県民性といえば“おおらか”“やさしい”“楽観的” といった性格を思い浮かべがちだが、本当はどうなのか? 東京近郊で生活していると沖縄出身者と接触する機会はあまりなく、また、東京―沖縄間は気軽に訪問できる距離でもない。彼らの本当の人となりについて、確認のしようがないのだ。

 とはいえ、テレビをつけると沖縄出身のタレントが芸能界へ多数進出している。安室奈美恵、新垣結衣、仲間由紀恵、満島ひかり、SPEED、ISSAなど。

 いや、上記のようなミュージシャンや俳優のみではない。お笑い界にも沖縄出身者は少なくなく、例を挙げるとダチョウ倶楽部の肥後克広、小島よしお、ガレッジセールらがいる。

 確かに、どのタレントも人当たりは良さそうだ。沖縄出身者のおおらかさがにじみ出ているのかもしれない。

 しかし、そんな印象を払拭するようなお笑い芸人が、近頃は気を吐いている。スリムクラブ・真栄田賢だ。

 

■浮気エピソードは、もはや真栄田の“鉄板ネタ”

 

 スリムクラブは、2010年の『M-1グランプリ』 で決勝に進出してブレークしたコンビ。その時に披露したのは、スローテンポが際立った画期的な漫才であった。これで2人の空気感に触れた視聴者は、「沖縄出身」という彼らの育ちを知って、即座に納得。既存の沖縄に対するイメージとスリムクラブを重ね合わせると、 我々は腑に落ちた。

 と思いきや、真栄田の様子が最近おかしい。キャラチェンジを図っているのか、“素”が出てきただけなのか、新たな一面を我々に見せ始めている。

 まずは、真栄田の「浮気キャラ」について。9月14日放送『じっくり聞いタロウ』(テレビ東京系)に出演した彼は、M-1ブレーク直後に西麻布のクラブで知り合った女性をお持ち帰りし た過去を唐突に自ら掘り起こし、エピソードトークとして披露している。

 まだ、ある。浮気していた女性からフラれそうになり、落ち込みのあまり、嫁に全てを打ち明け相談した逸話は、真栄田にとって鉄板の持ちネタだ。

 しかも、嫁からは「 あなたが仕事を楽しくできるなら浮気してください」と許可まで下りているとのこと。ということは、今後も新たな“浮気ネタ”を真栄田の口から聞くことができるかもしれない。何しろ、真栄田が結婚後に浮気した回数は約100回にのぼるというのだ。

 

■あらゆるお笑い芸人に火の粉を飛ばす、前のめりな真栄田

 

 続いて真栄田が垣間見せたのは、“沖縄人脈”の複雑さ。「 なんくるないさー」の精神で皆が仲睦まじく交流しているのかと思いきや、10月21日放送『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)にて、沖縄出身の後輩芸人「大自然」の里が真栄田とガレッジセール・ゴリの微妙な関係性を明かしてしまう。

 楽屋で会話を交わさず、それどころかゴリと目も合わさない素振りを目撃された真栄田は、 「正直に言いますけども、大嫌いなんです」「(嫌いなところは)性格と言いますか」「自分の価値観を押し付けてくる」と真顔で告白。

 2人が揉めたきっかけは、ガレッジセールとスリムクラブが同じ舞台に立った時らしい。 その際、出番に遅刻してしまった真栄田の態度にゴリが怒り、そこからはもうドツボ。台本通りに舞台を演じず、良かれと思いアドリブを入れに行く真栄田にゴリが注意するなど、両者の関係は悪化の一途を辿っていく。

 そして、遂にはふてくされた表情になってしまった真栄田。そんな彼へ、ゴリは「おまえ、 その態度を松本人志さんにもできるのか?」という言葉を発し、その瞬間に真栄田とゴリの関係は終止符を打った。

 喧嘩両成敗という言葉があるように、この揉め事はそれぞれに悪いところがあるだろう。しかし、真栄田が敵意を向けるのはゴリだけではない。

 例えば、銀シャリに対して。「 あれより絶対俺たちのほうが面白い」「銀シャリのあのネタ、面白いのかな?」と、M-1優勝を果たした後輩芸人への嫉妬を真栄田は隠さないのだ。

 ブルゾンちえみについては、2017年開催『R-1ぐらんぷり』の結果を受けて腹に一物がある。この大会で準決勝敗退した真栄田は「 スリムクラブ真栄田めちゃくちゃウケてたのに、全然ウケてなかったブルゾンちえみが決勝に行った」とこぼしているのだ。

 真栄田は、嫉妬を隠せない。思い余って、憎まれ口を叩いてしまう。

 こう振り返ってみると、非常にコクのあるキャラクターだ。沖縄のお笑い界に現れた、実は前のめりなマイトガイ。今まで前面に出なかった彼の素性は、逆にいい。これからも、しれっとした顔でキナ臭いエピソードトークを次々に放出してくれ ることを願うばかりである。
(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2017/10/30 06:00
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