仁川国際空港が“12年連続でサービス評価世界1位”でも、国内では不満が殺到中!? 飼い犬射殺ショックも……
#韓国
韓国の仁川国際空港が10月18日、 各国の空港運営会社でつくる国際空港評議会(ACI) が開催した2016年世界空港サービス評価(ASQ)授賞式で、 5点満点中4. 99点の評価を受けて総合ランキング1位を獲得した。 同空港は05年から12年連続の1位を守ったとして、 特別功労賞も受賞。「アジア・太平洋の空港」と「大型空港」( 年間旅客数4,000万人以上)、「アジア・太平洋の大型空港」 の3部門でも1位となった。
このランキングは、ACIが昨年1年間、 世界の主要284空港の利用客35万人に対して行った、 職員の接客態度や施設の清潔度、利便性など、 サービスと施設および運営についての調査に基づいているという。 仁川国際空港公社のチョン・イルヨン社長は「 ASQは航空業界のノーベル賞と呼ばれる」としながら、 受賞の根拠として、 可動式チェックインカウンターを導入したことや、 免税品売り場を拡大したこと、 約5万人の職員が休みなくサービスの革新に取り組んだことなどを 挙げた。昨年の利用者は、前年比17.2%増の5, 776万人に上ったそうだ。
ただ、一方で同空港は、問題点も指摘されている。
ひとつはセキュリティの問題だ。 同空港での犯罪件数は13年から383件、395件、 451件と増加しており、昨年は440件と微減したものの、 大きな改善には至っていない。 特に問題視されているのは窃盗と占有離脱物横領で、 昨年は合わせて173件発生し、全体の39%を占めていた。 検挙率も低く、全体の検挙率が73%だったのに対し、 窃盗と占有離脱物横領はそれぞれ45%、33%にすぎなかった。
同空港では、 監視カメラは一般的に100万画素以上が必要とされている中、 施設内の2,143台のうち63%に当たる1, 354台が41万画素のものであることも批判されており、 防犯には不安が残るところだ。韓国の国土交通委員会国会のイ・ ホンスン議員(自由韓国党)も、「平昌五輪を間近に控える中、 仁川国際空港内で犯罪が発生し続ければ、 韓国の信頼度は下がる一方だ」と嘆いている。
また、免税品の引き渡し場も十分に確保されていない。 あまりの混雑などから免税品を放棄して出国する利用者も多く、 免税品が引き渡されなかったケースは、 16年中だけでも99万件、総額は1億3,192万ドル( 約150億円)に上っている。13年の12万4,000件、2, 037万ドルと比べると、大幅に増加していることがわかる。 引き渡し場の面積は4年間で1,266平方メートルから3, 280平方メートルと約2.6倍に拡大されたものの、 効果は薄いようだ。この問題については、韓国のネット上にも「 本当にイライラするんだよね」「 私は絶対に機内で買うようにしている」「早く改善しろ!」 といった不満が綴られている。
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