森三中・黒沢をネタに壮大な前フリ! テッパン企画に甘んじない『ゴッドタン』の攻めの姿勢
#お笑い #劇団ひとり #おぎやはぎ #森三中 #ゴッドタン
最近、『ゴッドタン』(テレビ東京系)が、以前にも増して飛ばしている。遠慮なく、コアな部分に迫っている印象だ。
こうなると、喜ぶのは視聴者だけではない。心に闇を、そして腹に一物を持つ報われない芸人たちが、がぜんイキイキしてきた。
■「お笑い風」に憤る、報われない芸人たちが続々登場
始まりは、ハライチ・岩井勇気の開き直りだった。8月26日に放送された『ゴッドタン ゴールデン3時間半スペシャル!』の「芸人マジ歌ラブソングSP」に出場した岩井は「OWA LIAR(オワライアー)」なる曲を披露。この曲の歌詞は、彼の心の叫びだ。
「小さい頃から夢見てた 憧れの世界ゴールデン それが今、好きになれない」
「芸能人が笑ってる ゲラゲラ奇妙に笑ってる 全く面白くないことで」
「番宣役者を持ち上げて 芸人たちがそれっぽく 笑いに変えて見せている そんなものお笑いじゃない お笑い風……俺はそう呼ぶ」
この日を契機に、『ゴッドタン』はホップ・ステップ・ジャンプ! 9月16日の放送では、岩井と共にインパルス・板倉俊之、平成ノブシコブシ・徳井健太が出演し、現在のテレビ界への憤りを隠さなかった。
「結局、自分より藤田ニコルのほうが稼いでいる。飯食って『うまい』、犬を見て『かわいい』、それを言うために芸人になったわけじゃないので、そんな芸人を見ると『あぁコイツ、ヤッてんなぁ』と思って笑ってしまう」
「(ノブコブ吉村に向かって)偉いなって思うよ。スタッフさんと飲みに行って仕事増やしてたりするじゃん。俺、できないもん」(どちらも板倉の発言)
■割り切って「お笑い風」の仕事をこなす劇団ひとりに訴える、森三中・黒沢の激情
今のテレビに憤りを持つ人材が、とうとう女芸人からも現れた。9月24日放送分にて行われたのは、LINE未読スルーをきっかけに仲たがいした森三中・黒沢かずことアイドルの小池美由を対峙させる特別企画「黒沢と小池に友達になってほしい」であった。
ここで、満を持して黒沢がブチまける。標的になったのは、劇団ひとりだ。黒沢は、ひとりのことを「奇才」と捉え、最大限に評価している。なのに、以下のような辛辣な言葉を彼に向けたのだ。
「岩井君が言っていた“お笑い風”という言葉に共感しましたが、今は(ひとりが)それで食べてるんで微妙な感じです。あんな天才な劇団さんが心をどうコントロールして“おい風”をやってるのか知りたいです」
「本当にすごいと思って。だって奇才な方なのに、なんでゴールデンタイムであんなことできるのか、私は不思議でしょうがないです!」
そういえば、『ゴッドタンSP』でも、ひとりは同じ理由で攻撃されている。おぎやはぎから放たれた「ゴールデンに出てる劇団ひとりは全然面白くない」「『ボンビーガール』で、すげぇ手抜いてる」という指摘は、多くの芸人が抱く歯がゆさなのかもしれない。
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