「売れたい気持ちも、なきにしにあらず……」【大石理乃】パンクな“優しい元締め”は絶賛恐喝中!?
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――ちなみに、昔の話になるんですが、2012年頃には“魔法少女りのタソ☆彡”名義でやられてましたよね。当時のブログは「魔法の国からホウキ星にまたがって、お引越ししてきました☆彡 魔法少女りのタソ☆彡です☆彡 エンタメ系の、地下哀ドルだよぉ☆彡」っていうノリなんですけど、2017年現在はもうブログも「朝からにんにくステーキ」「鼻くそが増えた」とかになってますよね。超キャラ変わってる!
大石 ああ……。“魔法少女りのタソ☆彡”は、もうめんどくさいので、爆発させて、ミニアルバムのタイトルにして埋葬というか……すぐ飽きちゃって……。
――また濃いキャラを作って飽きましたねぇ。その後、2014年からガールズバンド・LAGOON(ラグーン)のギターになって、2年で脱退されたじゃないですか。あのバンド、ボーカルは女優の瀧本美織だし、事務所もスターダストだし、完全に美味しそうな仕事なのに、どうして脱退しちゃったんですか?
大石 えーと、表向きの理由がなんだったのかも忘れちゃったんですけど、公開するキャラ設定を作られて……プライベートや取材文に関しても、ウソをつかなければならなかったし……それに当時、私はミュージシャンとして仕事がしたかったんですけど、みんなはまだ若くてバンドに夢を持っていて、「みんなでガールズバンド頑張ろうよ!!」みたいな、ちょっとついていけないノリで、冷めた人がいてはダメな雰囲気なんですよ。みんなが若かった(笑)。
――ああ~、温度差にやられたんですね。
大石 でも、結局は私の脱退後にすぐ解散したんですよ。若い子たちには頑張って欲しかったですけどね! なんだったんでしょうね!
――あは! 大人の事情ってやつですね! 脱退後は、シンガーソングライターやバンドの女の子を集めた“tasotokyoガールズ”というグループを創設されましたね。どんなことをしてるグループなんですか?
大石 えーっと、恐喝……ですかね……。
――恐喝!?
大石 基本的には「ガールズバンドがやりたい」っていう子たちの集まりなので、ライブによってメンバーを変えながらガールズバンド編成をして、みんなで楽しくやっています。私もよくお酒を飲んで記憶をなくしながらチェキを売りつけていたっていうのを、後から人づてに聞いたりしますね。
――何それ楽しそう! でも、アイドル的にはチェキを売るのは普通だけど、ガールズバンドもチェキを売るんですね。それだと物販が圧倒的にやりやすくなりそうです。
大石 そこなんですよ! 「チェキは売らない」って言ってるバンドもいるけど、どうやって生活してるんだろう?
――基本的に、CDだってアイドルファンじゃなきゃ何枚も買わないですもんね。
大石 そう、バンドは貧困なのです。だからお金をたくさん恐喝すべく、私たちはステージ上でもお金を稼いでいます。曲もリクエストを募ったりして……あ、まずリクエスト料金が1,000円かかるんですよ。
――スナックかよ!
大石 あと、飲みかけのジュースをオークション形式にしたら「1万円!」って高値がついたりとか。
――えっ何それ! 今飲んでるそのお茶くださいよ! 売るから! しかし、思っていたよりヤバイ集団ですね。そりゃスターダストで女優と行儀良くバンドなんてできないな。
大石 はい。パンクなんです。
――でも、そうやってお金を稼げる土壌を作ってあげて、グループみんなが潤って、なおかつファンもうれしいわけだから、大石さんは優しい元締めですね!
大石 そうです、良心的ですよ(笑)。
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