「このハゲーーー!」の豊田真由子議員が謝罪会見も“自己保身三昧”! その裏に選挙アドバイザーの存在も?
#政治
「このハゲーーー!」と叫ぶ女性の金切り声が、耳に残って離れない視聴者も多いはずだ。
秘書への暴言や暴行が問題となった豊田真由子衆院議員が9月18日、6月の問題発覚以降、初めて公の場に姿を現し、記者会見を開いた。だが、その中身は謝罪というよりも、まるで選挙向けの自己PRの様相だった。
安倍晋三首相は近々、衆院を解散し、10月22日投開票の線で選挙を行う意向で、政界関係者からは「衆院選の日程が出てきたタイミングで、誰よりも早い選挙活動だ」との皮肉も聞かれた。そして、「今回の会見には、選挙アドバイザーのような人物がいたと聞いている」という声もあったのだ。
豊田議員は会見で、謝罪の際にこそ涙を見せたものの、記者からの質問にはほとんど笑顔で応答。中でも目立ったのは「多くの方が言ってくださったのは、この5年間、血の滲むような、血を吐くような思いで地べたをはって信頼関係を築いてきた。地元のために、国のために一生懸命働いてきたことは、ちゃんとわかっている。おまえぐらい馬力を持って仕事をする人間は見たことない」などと、後援者の声を伝える形での自画自賛。やたら他人の言葉を紹介しての自己弁護が多く、暴言についても「16年連れ添った夫からも、おまえと世界で一番仲がいいのは自分だけど、あんな声は聞いたことないと言われました」などというエピソードを話し、「西川史子さんが、患者から暴言を受けても、その人の本当の言葉ではなく、病気が言わせていると思って我慢すると言っていたのを人から聞いた」などと話していた。
政界関係者によると「これこそ、アドバイザーが指示すること」だという。
「政治家はよく問題を秘書のせいにすることがあるでしょう。それと同じで、他人の言葉を借りるのも責任回避の常套手段なんです。自分は言っていないけど、周囲がそう言っているとして本意を伝える、まさに選挙アドバイザーが指導する話の内容ですよ。暴行について『顔が腫れるほど殴ってはいない』『禁固刑になるとは考えていない』と、極端な部分だけを否定しながら、やったやってないの部分になると『主観の問題』という言い回しで逃げていたのも非常に巧妙。ウワサになっている選挙アドバイザーは本業が弁護士で、まさにその人の助言があったとしか思えないです」(同)
ただ、アドバイザーがいたにしては、現場の会見は仕切りが悪く、進行が記者任せだった上、本人は遅刻。後援者らしき人物が紙に書いた「カンペ」をかざすなど、こういう場に手慣れてない様子だった。
「実はウワサになっている選挙アドバイザーは、自民党議員の側近でもあるから、表立って顔を出せない人。だから現場には行っていないはずです。会見の中身だけ助言した形になったんじゃないかな」(同)
実際にそのアドバイザーが本当に豊田議員の会見を仕切っていたかはわからないが、関係者は「もし、そういうアドバイザーなく、会見であれだけの弁明をしゃべっていたのだとしたら、相当な保身アタマの持ち主」と笑った。
会見の最後、スキャンダルを報じた「週刊新潮」(新潮社)の記者が質問に立つと、豊田議員の笑顔は消え、一転険しいものに。記者の質問を最後まで聞かずに遮って逆ギレ気味に「嘘つきと言われたまま引き下がれません」と反論した。このときばかりは“裏の顔”だとささやかれるコワモテモードであり、政界関係者も「あれだけは、アドバイザーの台本になかっただろうね」と嘲笑していた。
(文=片岡亮/NEWSIDER)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事