衆院解散でボクシング・村田諒太が大ピンチ!? 22日投開票なら“因縁の再戦”視聴率ダダ下がりへ
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WBAは複数団体の王座を持つチャンピオンがいる場合、「スーパーチャンピオン」に格上げして、通常のチャンピオンをもうひとり決定戦でつくり、2人のチャンピオンを同時に並ばせる仕組みを取っている。そのため他団体は、この2番目のWBAチャンピオンを世界王者とは見なさないこともあるほどだ。ただ、日本のメディアはこの点をあまり大きく報じず、過去、亀田興毅や井岡一翔がWBAの2番目チャンピオンとなり、その上にスーパーチャンピオンがいても、それを隠すように伝えてきた。
「村田が出た5月の決定戦もまた、この2番目の王座だったわけですが、ここで負けてしまったので関係者は大慌てになったんです。テレビ局を巻き込んだ村田プロジェクトにとって、あの試合は大誤算。それで村田所属の帝拳ジムは、必死に『採点がおかしい』と猛抗議して、本来はルール違反の連続再戦を取りつけました」(同)
それが実現するのが10月22日。これには放送局のフジテレビも乗り気だった。5月に行われた村田の試合の視聴率は平均17.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、瞬間最高23.2%と高記録だった。それだけにフジテレビにとっては、再戦となったのは災い転じて福となす、大歓迎の出来事だった。疑惑の採点騒動でなお注目度が高まった上、業界内外の予想は圧倒的に「村田有利」とあって、フジ関係者からは「平均20%超えも夢ではない」という声が聞かれたほど。しかし、衆院選と同日になってしまえば、ゴールデンタイムの世間の関心は開票速報に持っていかれる。
所属の帝拳ジムは最近、12回連続防衛中だった前WBCバンタム級王者・山中慎介に加え、マネジメントを担当する4階級制覇王者のローマン・ゴンサレスが王座陥落し、エース級選手の敗北が続いている。それだけに村田にかかる期待は増しているが、いずれにせよ、視聴率においてフジ中継に大きなライバルが出てきたのは間違いない。さらには試合の結果次第では、高視聴率に沸いた村田フィーバーが短命に終わってしまう可能性もありそうだ。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER)
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