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【島田洋七“がばい”独占手記/最終回】さんま、タモリ、紳助……天才が語る天才が天才たるゆえん

【島田洋七がばい独占手記/最終回】さんま、タモリ、紳助……天才が語る天才が天才たる所以の画像1

 明石家さんまとは漫才ブームの時に何回か飲みに行ったけど、最近は行かんね。当時はさんま、あんまり飲まなかったからね。

 それに、みんな、自分の世界をつくる。先輩と飲みに行ったら、せこせこせなあかんからね。自分は自分でいたいんやと思う。芸は明るくて面白い。島田紳助がいなくなってから、あの明るさとトークが余計、際立ちますね。

 紳助と比べると、さんまの明るさはカリフォルニア。紳助は演歌っぽい。涙を流す番組も作るし、ジャパンやね。さんまはとことん明るい。人にインタビューして涙を流す番組はやりませんもん。頼んでもたぶんやらないと思う。紳助はホントに涙を流す、感情が激しいから、ジーンとくるんですよ。

 タモリさんとは付き合いはありませんが、フジテレビの『笑っていいとも!』の前の番組『笑ってる場合ですよ!』の司会をやっていたのはボクなんですよ。タモリさんの芸はお笑い芸人の芸とは違う。テレビの中のお笑い。テレビ芸。だから、30年以上もやれたんやと思います。すごいですよ。あの人だからやれるんですよ。漫才師は、あれじゃ物足らんもんね。わしらは一生懸命、笑わそうとするから、持たない。お笑い芸人は「司会どうぞ」と言われたら、自分がしゃべらないと損するみたいにしゃべる、だから飽きられる。

 その点、タモリさんは淡々としてる。人にやらせて見てる。だから、年数をやれたと思いますよ。その余裕が長続きの秘訣だと思います。さんまもそうですが、芸人は自分が笑かさないと気が済まないからね。

 紳助は兄弟弟子ですから、引退後も「嫁共々、元気にやっています」というようなメールは来ますよ。引退前は、紳助がいるときに大阪のミナミの寿司屋や東京の寿司屋にも遊びに行きましたけどね。

 あいつ、一人っ子だから寂しがり屋なんですよ。引退して沖縄にいた時も、周りに人がたくさんいたみたいですが、常に周りに誰かがいないと落ち着かない。わかりますよ。近所のお山の大将みたいなもんですよ。

 ああいうことになってしまったことは仕方ないけど、お笑いとしては、もったいない。これだけは、ほんま、そう思いますわ。

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