視聴率2ケタ台に返り咲きも、カンナの大言壮語ぶりにウンザリ!『カンナさーん!』第9話
#TBS #要潤 #渡辺直美 #大羽鴨乃
その結果、翔子が勝利し、カンナの退職が決定。その一方、小さなCG制作会社を経営する礼も、メインとなるクライアント企業が倒産したため、借金5千万円を背負うことになったのですが、カンナが現在住むマンションは礼が購入したばかりなのです。仕事だけでなく住む場所も失ってしまうのではないか…。そんな危機感が迫りくる中で今回は終了となりました。
さて、感想。前回も触れましたが、カンナの考え方がコロコロ変わるところや、その場しのぎの調子の良さに好感がもてなくなってきてしまいました。今回も店舗での販売のシーンで通常売り上げの倍を叩きだすと言いながら、まったく届かず。そもそも、販売部へ行くことになったのは、嫌味ったらしい人事部員に在庫をすべて売りつくすと啖呵を切ったからなのですが、カンナの大言壮語ぶりにはいい加減ウンザリさせられてしまいました。
それと、コンペってやる意味あったんですかね? デザイナーとしての力量が拮抗しているならば、退職願を出したカンナではなく翔子が優先されるべきでは? しかも結局、翔子が選ばれたのはデザインの良さだけでなく、カンナよりも若くて素直な点が評価されたわけですから、時間の無駄。ドラマを盛り上げるために強引に盛り込んだようにしか思えませんでした。
そもそもこのドラマ、毎回ストーリー先行で出たとこ勝負の展開。とりあえずトラブルを用意して、登場人物たちに行き当たりばったりなリアクションをさせ、帳尻合わせにご都合主義な展開も辞さない。カンナが有言不実行キャラになってしまった原因もそこにあるのではないでしょうか。
次回で最終回ということですが、これまで通り結果オーライな展開になるような気がしてなりません。とはいえ視聴率は大幅に回復しましたから、数字的には有終の美を飾れるかもしれませんね。
(文=大羽鴨乃)
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