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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 日野皓正に、ジャズ界から擁護論

中学生に“往復ビンタ”の日野皓正に、ジャズ界から擁護論「損得勘定よりも教育への意義を強く感じていた」

「ジャズバンドは乱雑に演奏してスカッとすればいいという世界ではなく、もっと緻密。音ひとつ外して、メンバー同士が殴り合いすることも珍しくない。それほど真剣に情熱を注ぐんです。ジャズは即興演奏だから身勝手にやればいいというのは大間違い。だから、自由と身勝手の違いを教える意味で、教育にはすごくいいんです。ただ、日野さんは本来、日本のジャズ界の中でも理論派で知られていて、常日頃から暴力を振るうタイプではないですよ。人に教えているのを見たことありますが、言ってることは厳しくても口調は優しかったですよ」(同)

 日野はこの体験学習に、損得勘定よりも教育への意義を強く感じて引き受けたという。

「体験学習として提案されたとき、日野さんは『単発の話ならやらない。一生懸けるプロジェクトならやる』と言って始めたんです。日頃から彼は『ジャズは命を懸けてやるもの』と言ってるほどですから、当然です」(同)

 イベントでは、演奏中、生徒たちが順番にソロを披露するのが見せ場で、暗黙の了解で順番を回していたのだが、ドラマーの生徒がその流れを無視したことに日野が激怒したと思われる。

 イベント関係者によると、過去には楽器に触ったことすらなかった生徒が、3カ月後にはソロで舞台に立てる演奏力を身につけたこともあったというからすごい。実際、このイベントの“卒業生”や、その親たちからの感謝の声も多く、「日野校長」として親しまれていたというが、そのあたりの“リズム”を知らない週刊誌や情報番組、議員などからは非難一辺倒となってしまった。なんとか存続の危機を脱して、騒動をフェードアウトさせてもらいたいところだが……。
(文=片岡亮/NEWSIDER)

最終更新:2017/09/07 10:00
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