5.2%自己最低の『僕たちがやりました』は、火曜ゴールデンでなんてものを見せるのか! だがそれがいい!!
#ドラマ #窪田正孝 #どらまっ子AKIちゃん #どらまっ子 #僕たちがやりました
高校生が爆弾を仕掛けて10人くらい殺したり、メーンキャスト4人のうち主人公を含む2人が劇中で、最終回でもないのに自殺未遂しているという超珍しい学園ドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)も第8話。そんな陰惨な感じですので、視聴率は相変わらずの5.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と低迷中です。第6話と並んで過去最低だって。
ただし物語は、回を重ねるにつれてぐいぐい面白くなっています。序盤から多用されてきたクロスカッティング多様の演出も冴えてますし、劇伴もスタイリッシュです。こういうドラマは楽しんだもん勝ちだなーと思いますねえ。というわけで、今回も振り返りです。
衝動的な飛び降り自殺が未遂に終わり、“生まれ変わる”ことに成功したように見えるトビオ(窪田正孝)は、互いに惹かれ合っていた幼なじみの蓮子(永野芽郁)と正式に付き合うことに。普通にデートしているだけで超楽しいし、自殺未遂以前のように「幸せを感じると吐き気がする」という罪悪感に苛まれることも少なくなったようです。
気がかりなのは、爆破事件の被害者で後遺症に苦しむ市橋(新田真剣佑)のこと。同じ病院に入院したことから仲良くなったトビオと市橋でしたが、トビオは市橋が蓮子に想いを寄せていることを知っています。
そこでトビオは、市橋に蓮子と付き合ったことをちゃんと言おうとしますが、市橋を女手ひとつで育ててくれたお婆ちゃんが亡くなったことを聞き、言いそびれてしまいます。
一方、もうひとりの自殺未遂者である伊佐美(間宮祥太朗)は、彼女の今宵ちゃん(川栄李奈)から妊娠を告げられます。そして、同時に「てことなんで、翔くんとは別れる」と、一方的に別れを宣言されてしまいました。ワケのわからないまま「触らないで、出てって」と部屋を追い出される伊佐美。「なんでだよ……」という呟きは、空しく夜空に消えるのでした。
そんなナーバスな2人をよそに、罪悪感ゼロで元気いっぱいなのがマル(葉山奨之)でした。しかし、マルには宿命のライバルがいます。ウンコ(加藤諒)です。マルとウンコは互いに闇討ちをし合う関係でしたが、ここにいたって1対1で対峙し、決闘することになりました。金属バットで襲い掛かるマルに、トンファー術で対抗するウンコ。ケンカ慣れしていない2人の、グダグダな決闘が始まります。
マルとウンコが決闘をするのは、これで2度目です。1度目は爆破事件の前。不良の極みだったころの市橋たちに拉致され、無理やり決闘させられたのでした。このときはマルが勝利を収めたものの、その後、市橋の手下にボコボコにされて箱詰めに。このときの恨みからマルは爆破事件を起こし、ウンコはマルへの復讐を誓うことになったのです。ウンコの復讐が市橋たちでなく、同じ被抑圧者であるマルに向くあたり、実に悲しいです。
そのころは絶対権力者だった市橋も、事件以降は学校での立場を失い、さらに今回、唯一の親族だったお婆ちゃんも失い、重ねて、お医者さんからはリハビリしても脚の完治が難しいことを知らされました。そんな市橋は、トビオを誘ってひととき、普通の高校生の遊びに興じます。ボーリング、ダーツ、カラオケ、2人はまるでずっと昔からの親友のようにハシャいだし、深い話もしました。トビオの、自分が蓮子と付き合っていることを早く言わなければ、という思いが募ってきます。
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