野菜栽培、家畜飼育に漁業まで……
軍事演習よりメシの準備に大忙し!? 北朝鮮軍兵士たちの涙ぐましい“自給自足ライフ”
2017/09/06 18:00
#北朝鮮
ビニールハウスを現地指導して満足そうな正恩氏(「朝鮮の今日」から)
望遠レンズで長在島をのぞくと、不審な建物は二等辺三角形のような屋根で、南側を向いている。建物のすぐ近くには小さな風車や太陽電池パネルが確認できる。電力は、自然エネルギーを利用して自家発電しているようだ。5月に正恩氏が現地指導した際の複数の写真と照合すると、三角屋根の建物は、野菜のビニールハウスと特徴が一致した。
当局の発表によると、守備隊は「ビニールハウス内では、トマト、キュウリ、カボチャ、ネギを栽培している」といい、島内では豚やウサギ、ニワトリも飼っているそうだ。また、党の恩情で、飲料水を確保するための海水ろ過装置を設置したそう。さらに漁業にも励み、大漁となった日の水揚げを見た正恩氏は「『陸の兵士たちが、うらやましがる』と明るく笑った」とのこと。小さな島で自給自足生活とは、近代の軍事組織で極めて珍しいが、正恩氏の発言から「陸の兵士」たちは、もっと待遇の悪いことが推察できる。韓国側の延坪島にはコンビニまである現実を、北の兵士たちは知っているのだろうか?
(文・写真=金正太郎)
最終更新:2017/09/06 18:00
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