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なんとも無策のフジ! 『フルタチさん』「日9ドラマ」の廃止に伴い、日曜ゴールデン帯は大型特番枠に逆戻りの怪

なんとも無策のフジ! 『フルタチさん』「日9ドラマ」の廃止に伴い、日曜ゴールデン帯は大型特番枠に逆戻りの怪の画像1フジテレビ公式サイトより

 視聴率低迷が続くフジテレビが、10月改編で日曜ゴールデン帯の『フルタチさん』及び「日9ドラマ」を廃止することがわかった。注目の後番組は、3時間の大型特番枠『ニチファミ!』(午後7時~9時54分)だというから開いた口がふさがらない。

 フジでは昨年3月まで同時間帯に3時間特番『日曜ファミリア』を放送していたが、同4月より「日9ドラマ」が3年ぶりに復活したことに伴い、『日曜ファミリア』は2時間枠に短縮。さらに同11月から『フルタチさん』がスタートすることにより、同9月で終了した。

 同番組は主に制作費が安く上がるバラエティを中心に放送していたが、視聴率は6~7%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と低迷。ゴールデン帯では禁断の5%割れすることもあり、最終回の『あのアスリートを一流にした劇的スイッチ!』は4.9%と、寂しく幕を閉じた。

『ニチファミ!』の第1弾は、『日曜ファミリア』でも放送していた『逮捕の瞬間!警察24時』で、番組内容は『日曜ファミリア』時代と大差ないとみられる。

 10月の改編でテコ入れを図るべく、新たな番組を立ち上げるのかと思いきや、タイトルが変わっただけの『ニチファミ!』では、まるで“無策”だ。

「日曜ゴールデン帯は、『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』『行列のできる法律相談所』を放送する日本テレビの独走状態です。そのほかに、NHK大河ドラマ、TBS日曜劇場もありますし、生半可な新番組では、とてもこれらの番組に対抗することはできません。爆死が予想されながらも、大型特番に逆戻りするフジのやり方は、まさに『闘わずして負けを覚悟している』と言われても致し方なく、単なる制作費の削減でしかありません。これでは、CMスポンサー探しも難航を極めるのでは?」(テレビ誌関係者)

 このフジの措置に、他局の関係者からは失笑も飛び交っているという。ちゃんと建て直しを図らなければ、日曜ゴールデン帯はテレビ東京にすら敗北を喫しかねないだろう。
(文=田中七男)

最終更新:2017/09/07 06:00
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