週刊現代がスクープした“平壌の朝鮮労働党幹部”発言に要注目!「ワシントンにブチ込めれば本望だ」
#週刊誌 #元木昌彦 #スクープ大賞
次に現代のスクープ記事。内容はすこぶる興味深い。なるべく多くを紹介したい。
「本誌はある信頼できる人物を介して、平壌の朝鮮労働党幹部との接触に成功した」という書き出しで始まる。
なぜ頻繁にミサイル実験を繰り返すのか、それは日本に向けたものか?
「そんなことはない。将軍様(故・金正日総書記)は『アメリカは、こちらが強行に出ないと振り向かない。そして核とミサイルを手放した時に襲ってくる』という遺訓をのこされた。現在の元帥様(金正恩委員長)も、まったく同様に考えておられる。(中略)
わが国は現在、3人のアメリカ人を拘束しているので、アメリカはわが国を軽々にはできない」
日本を超えるミサイルを撃つのは日本を標的にしているからか?
「中でも首都、東京にほど近い横須賀基地を叩くのが、一番効果があるに違いない」
アメリカが平和協定を結ぶと約束したら、核とミサイルのどちらを放棄するのか?
「まずは平和協定を締結することが先決だ。平和協定が締結されれば、わが国の軍事的リスクが軽減されるのだから、もし必要でないものがあるなら、持っていることもないだろう」
トランプ米大統領が北朝鮮空爆を決断したら?
「核兵器を搭載したICBMを、アメリカ帝国の首都ワシントンに向けて撃ち込む。『ただ一発だけワシントンにブチ込めれば本望だ』と、元帥様も常々おっしゃっている」
そうなればアメリカは総攻撃に出るが?
「それは覚悟している。アメリカとの問題は、究極的にはプライドの問題なのだ。われわれはいかなる脅しにも屈服することはなく、本気だということを示すまでだ」
8度目の制裁決議が採択されたが?
「おそらく輸出が半減するだろう。すでに平壌市内でも、配給の遅滞やガソリンの使用制限が始まっている。
だが石油に関しては、こういう事態を予期して、昨年のうちに中国から大量に仕入れている。そのため当面の使用分は確保している。
加えて、ロシアから鉄路などで輸入している。ロシアは石油供給に、非常に協力的だ。また、労働者の輸出については、相手国と水面下で合意すればよいだけの話で、楽観視している。
いずれにしても、わが国は1953年以降、常に制裁を受けてきており、耐えることには慣れている」
現在、北朝鮮をバックアップしている大国は、中国ではなくロシアと考えてよいのか?
「その通りだ。プーチン政権とは、蜜月時代を築いている」
ICBMの技術もロシアから得ているのか?
「現在の朝ロ関係は、過去最高のレベルにあり、ロシアが多くのことを支えてくれている。
一例を挙げる、72回目の祖国解放記念日(8月15日)に、ロシアは40人ものメンバーから成るモスクワ交響楽団を平壌に派遣し、祝賀の演奏会を開いてくれた。
それに較べて中国は、祖国解放記念日の式典に、金日成総合大学の中国人留学生さえ顔を見せなかったのだ」
プーチン大統領は、9月6日、7日にウラジオストクで行われる東方経済フォーラムに合わせて、安倍首相と日ロ首脳会談を行う予定だが、その時、平壌に立ち寄る計画はあるのか?
「その予定はない。だがわが国は、年内のプーチン大統領の訪朝を要請していて、ロシア側は前向きに検討してくれている。もしかしたら、元帥様が先にモスクワを訪問するかもしれない。
元帥様のモスクワ訪問はもともと、’15年5月にモスクワで戦勝70周年記念軍事パレードが開かれたときに検討していた。
ともあれ、元帥様の初外遊が、モスクワであって北京でないのは確かだ」
北朝鮮と中国との関係は、かなり悪化していると考えてよいのか?
「1949年に国交を結んで以来、最低レベルまで落ち込んでいると言える。朝鮮戦争(1950~53年)以降、朝鮮と中国両国は互いに『血盟関係』を唱え続けていたが、今やむしろ敵対関係に近い。(中略)
すべての原因は、習近平が変節したことにある。習近平は信用ならないから、わが国のミサイルは、いつでも向きを変えて北京を狙えるようにしてある」
これが真実の声なら、トランプが話し合うべきは習近平ではなくプーチンなのだ。だが、したたかなプーチンでは、トランプはもちろん、安倍総理などでは歯が立つまい。
トランプが暴走して、空爆を指示しないか、それが心底心配だ。
【巻末付録】
書くべきものがあまりない。強いていえば、現代の「グラビア文学館リターンズ さとう珠緒 官能温泉」と、ポストでは袋とじ2本か。「愛染恭子『外国人男優との爛れた情交』」と「橋本マナミ『こんなにビチョビチョじゃないか』」。
この中ではヘアヌードではないが、やはり橋本マナミがきれいでなかなか官能的だ。ポストの優勢勝ちかな、今週は。
(文=元木昌彦)
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