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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『僕やり』暴力にベッドシーンも

暴力に加え、17歳のベッドシーンも……『僕たちがやりました』は、視聴率5.4%くらいがちょうどいい!?

■それぞれの“罪悪感”との向き合い方

 警察の捜査が一応終わったことで、彼ら4人はそれぞれに“罪悪感”と向き合うことになります。

 すでに自殺未遂を経験済みの伊佐美は、「黙っていれば大丈夫」と頭では理解していますが、やはり深層心理はかなりやられています。あれほど元気だったリトル伊佐美(ちんこ)が勃たないのです。

 そこで伊佐美は“俺なりの鎮魂”と称して、行動を起こします。それは、犠牲となった10人の生徒の家を訪れ、「彼とは仲がよかった」「彼はお母さんを海外旅行に連れていきたいと言っていた」などと遺族に告げ、仏壇に手を合わせることにしたのです。

 もちろん、10人の犠牲者と伊佐美は面識がありません。全部ウソです。すべてはリトル伊佐美(ちんこ)を復活させるための自己満足でしかありません。その行為に罪悪感がないわけじゃない。その証拠に伊佐美は、それぞれの家で“鎮魂”を終えると、必ず道端にゲロを吐いて、また次の遺族の家を訪れているのです。

 一方、マル(葉山奨之)は「罪悪感がない」と言い切ります。もともとマルが矢波高生にボコられたのが爆破事件のきっかけなので「最初に悪いことしたのはあいつらじゃん」「あいつらが死のうが知ったこっちゃないよ、真実は闇の中でしょ」と、ケロッとしています。あまりのケロぶりに、パイセン(今野浩喜)も「すげーな、おまえ」と呆れ返るしかありません。

 そのパイセンもあんまり罪悪感はないようですが、それより飯室に言われた「おまえは親に愛されていない」という言葉が心にひっかかっています。まだ会ったことのない父親。金だけはいくらでもくれるパパ。自分が刑務所に入れられないように、ホームレスを身代わりに仕立てて出頭させた“闇社会のドン”。「愛」って、「愛されてない」って、どういうことなのか。パイセンは父親に会いにいくことを決意します。

■結局“新しい俺”になれず、「そこそこ」じゃない幸せを知るトビオ

 ミナミちゃんとのデートもそれなりに楽しかったし、ミナミちゃんにキスもしてもらったトビオでしたが、家の前に蓮子が現れると、やはりどうしようもありません。最初は強がっていましたが、蓮子が試しに「市橋にキスされた」と言ってみると、トビオは自分から蓮子にキス。蓮子に誘われるままに家に上がり込み、処女をいただきました。

 事後、トビオは涙を流しながら、蓮子に告げます。

「ごめん、俺、ホントに幸せ」

 10人殺して、心にフタをして、それでもトビオには幸せを感じる心が残っていたのでした。というところで、今回はおしまい。

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