「金8」ドラマに本格的に力入れるテレ東 10月期は沢村一樹主演『ユニバーサル広告社』で勝負!
#テレビ東京 #沢村一樹
「金8」ドラマが好調なテレビ東京が、10月期は『ユニバーサル広告社~あなたの人生、売り込みます!~』で沢村一樹を主演に起用し、勝負を懸けることがわかった。
今期の同枠ドラマ『警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~SECOND SEASON』(小泉孝太郎主演)の平均視聴率は、初回7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でスタート。以後、7.1%→7.5%→7.6%→8.2%と右肩上がりに上昇中。これがほかの民放局の連ドラなら「1ケタ台で低迷」と言われそうだが、テレ東でこの数字は大健闘だ。
同枠では、1月期に『三匹のおっさん3~正義の味方、みたび!!~』(北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎主演)、4月期は『釣りバカ日誌 Season2~新米社員 浜崎伝助~』(濱田岳主演)を放送。今期の『警視庁ゼロ係』を含め、好評のシリーズモノをラインナップして、視聴率アップを図っている。
『ユニバーサル広告社』は、昨年12月に放送されたスペシャルドラマ『ダメ父ちゃん、ヒーローになる! 崖っぷち!人情広告マン奮闘記』の好評を受け、連ドラ化が決まった。原作は、直木賞作家・荻原浩氏の同名シリーズの『花のさくら通り』(集英社文庫)。脚本は、現在放送中のNHK連続テレビ小説『ひよっこ』を手掛ける岡田惠和氏が担当するとあって、テレ東のヤル気はホンモノだ。ストーリーは、港町の寂れたシャッター商店街に事務所を移転した「ユニバーサル広告社」と、そこに拾われた元売れっ子コピーライター・杉山(沢村)の奮闘ぶりを描いている。
2009年10月期の『浅見光彦~最終章~』(TBS系)で連ドラ初主演を果たした沢村は、その後、テレビ朝日、フジテレビ、日本テレビで主役を経験。テレ朝では、代表作といえる『DOCTORS~最強の名医』をヒットさせた。今回のテレ東作で、在京民放キー局のすべてで連ドラ主演を務めることになる。
前回主演した日テレ系『レンタル救世主』(昨年10月期)は平均7.2%と爆死した沢村だが、出演中の『ひよっこ』では、主人公・谷田部みね子(有村架純)の父役を熱演し、あらためてその存在感を示したばかり。
『ユニバーサル広告社』が2ケタの視聴率をはじき出すことにでもなれば、テレ東的には快挙。そうなれば、テレビ業界での沢村の評価も一層高まり、同局も同枠ドラマにさらに力を入れていくことになりそうだ。
(文=田中七男)
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