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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『カンナ』パターン化で視聴者離れ

最低視聴率を記録! 三角関係&仕事トラブルのワンパターン化で視聴者離れ?『カンナさーん!』第7話

 思いのたけをぶつければ人事部にも熱意は伝わるはず。そう気合を入れて面接を待っていたカンナのもとに、礼から電話がかかってきます。公園のジャングルジムで遊んでいた際に麗音が落下し、病院に搬送されたというのです。

 面接そっちのけで病院へと直行するカンナですが、そこで目にしたのは、ロビーの椅子に座り泣いている俊子を抱きしめ慰める礼の姿でした。カンナの存在に気づき、驚く俊子とショックを受けるカンナの顔が交互に映され、波乱の展開となる予感を起こさせつつ今回は終了となりました。

 さて、今回の放送についての感想ですが、「またか」という想いを抱いてしまいました。第1話から3話では礼の不倫相手・草壁真理(シシド・カフカ)、第3話から6話ではファッション業界の大物・ニック難波(加藤雅也)と、常に新しい異性が登場してカンナと礼との三角関係に陥り、その都度カンナは仕事においてもトラブルに見舞われるのですが、結果的に“今まで見失っていた大事な何か”を見つけることで万事が解決、という展開なのです。

 そして今回も、俊子がカンナと礼の間に割って入り、仕事では突然降って湧いたようにリストラ問題が勃発と、前回までとまったく同じような展開。カンナが仕事とプライベートで板挟みに遭い翻弄される姿を描くことで視聴者を惹きつけようとしているのでしょうが、あまりにワンパターンすぎやしないでしょうか。

 また、このドラマのメインターゲットであるシングルマザーや主婦層の共感を得るために重要な要素となるのは子育ての部分だと思うのですが、今回は壁に落書きしたことを注意したことで麗音にヘソを曲げられてしまい、ご機嫌取りに躍起になるという母親の威厳がまったくない姿を見せてしまったことで、ネット上では「あり得ない」という批判が目立ってしまっているようです。

 そして、その麗音はカンナに怒鳴られたことをいつまでも根に持ち、カンナの目の前で俊子に「大好き」と言ってなつくという仕打ちまでして見せるのです。前回のレビューでも触れましたが、麗音はニックとは距離を置いていたのに、礼の恋愛相手にはあっさりと打ち解ける。“この父親にしてこの子あり”というリアリティーはあると思うのですが、これではあまりにカンナがかわいそう。シングルマザーの奮闘を描く際、子役のキャラクターは大事だと思うのですが、放送を重ねる毎に麗音の好感度が下がっているような気がしてなりません。

 次回は、礼と麗音が俊子にますますゾッコンになっていく一方で、カンナは面接をすっぽかしたために社内での立場が危うい状態に。母親業と仕事の両面でリストラの危機に陥るとのことですが、マンネリを打破するような驚きの展開となるか期待したいと思います。
(文=大羽鴨乃)

最終更新:2017/08/30 17:00
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