千鳥・大悟とノンスタ・石田が即興漫才!? 『イッテンモノ!』が見せる、漫才師のすごみ
#お笑い #NON STYLE #千鳥 #テレビ裏ガイド #てれびのスキマ
視聴者にとっては、これまで見たことがない組み合わせの漫才が見られる“ドリームマッチ”感も楽しめるが、漫才をするほうにとっては、ネタを練りに練って完成させていくのとはまったく違う、漫才の筋力が試される過酷な番組である。
「今日ぐらいスベっておきたい」
大悟は、土曜深夜版の初回(通算5回目)のオープニングでそう語った。
月曜深夜版の初回は伊達×ノブ、2回目は富澤×小宮、3回目は富澤×大悟、4回目はノブ×相田という組み合わせで指名された。もちろん、この組み合わせで漫才をしたことなどない。小宮と富澤に至っては、これまで楽屋などでもほとんどしゃべったことはないという。にもかかわらず、それぞれが持ち味を発揮し、大きな笑いを取っていたのだ。
成功を続けると、ハードルはどんどん上がってしまう。それくらい、月曜深夜版の時の4回の漫才は見事なものだったのだ。
土曜深夜版・初回ゲストは「太眉ガール」として話題の現役女子高生タレント・井上咲楽。「オナラを我慢しない」「水虫をもらいにいく」「お笑い芸人を目指していた」「Mr.ビーンのものまねが得意」「ハニカミ笑いが好き」などといった話が引き出されていく。
そして、彼女が指名したのは、NON STYLE・石田と千鳥の大悟。ボケ×ボケの組み合わせだ。
「正直、石田が一番難しい」
と困惑する大悟が打合せの席に着くと、石田が事もなげに言ったという。
「ボケとツッコミ、どっちでもできます」
そして10分後、出来上がったのは、大悟がボケ、石田がツッコミの漫才。
「彼氏の前でもオナラを我慢しない」という漫才コントの中に、「Mr.のものまね」や「ハニカミ笑い」などキーワードを見事に取り込んだものだった。まさに漫才師のすごみを見せつけた。
だが、完璧に見える石田もサンパチマイクの前に立つと震えたのだろう。自らつかみのボケを提案したのに、それを飛ばしてしまったのだという。
『イッテンモノ!』は、漫才師のすごみと人間味を同時に見せてくれる番組なのだ。
(文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/)
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