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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 乙ゲー風広報アニメ制作意図とは

「今、流行っているという……」堀江由衣も出演の“乙女ゲーム風”岡山県広報アニメ『きび男子』制作意図とは?

 ただし予算は限られている。その範囲でできることを制作会社とディスカッションした結果「今、流行っていると聞いている乙女ゲーム」の形で制作することが決定。ターゲットとする世代に影響力のある声優として3人を選んだのだという。

 その最初のテーマに選ばれたのが「防災」。実のところ、岡山県は全国トップクラスで災害の少ない地域である。にもかかわらず「防災」をテーマに選んだのはなぜか。

「地震も、大きくて震度4程度で、(岡山では)災害はあまり起こりません。だからこそ、何かが起きたときの備え……3日分は備蓄を用意しておくことを知っていただくことが必要と考えたんです」(同)

 そうして制作されたアニメだが、県担当者が「これは外せない」としたのが、実際の風景を用いることだった。

「やはり啓発したい世代に関係があるものを動画の中に取り入れる必要があると思ったのです。そうなると、学園モノですから、実際の学校ということになります。そこで、教育委員会と撮影可能な学校を相談して、岡山朝日高校を使わせてもらうことになりました」(同)

 公開からすでに話題沸騰の動画。ただ、今年は9月に公開する第2話で終了なのだとか。

「アニメ以外に3つ制作予定があるのです。さすがに初年度から5本ともアニメにする勇気はなくて……」(同)

 反響次第では、来年度にはさらにパワーアップした動画も登場しそう。まずは、9月公開予定の第2話が楽しみである。

 なお、昨年まで展開していた『みんなのおかやま犬』には伊原木隆太県知事自らがキャラになって出演していたが、今回は「若い世代にはピンとこないので」出演はないとのことである。
(文=昼間たかし)

最終更新:2017/08/28 22:30
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