トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > 社会  > 「けが」の体感装置って?

「回転体に触れると、大けがをする」ことを教えてくれる装置の開発会社に聞いた!

「回転体に触れると大けがをする」ことを教えてくれる装置の開発会社に聞いた!の画像1アジアクリエイト株式会社公式サイトより

 工場をはじめ、さまざまな場所で見かける、モーターなどの動力で回転するベルト。そこに手が触れると、どんなことになってしまうのか?

「完全に停止していない回転体に触れると、大けがをする」

 そんなことを教えてくれる装置が話題となっている。一般のTwitterユーザーなども紹介しているこの装置は「Vベルト巻き込まれ安全体感装置」というもの。

 これを開発・製造している、愛知県豊川市の企業・アジアクリエイト株式会社がYouTubeで公開している動画では、ちょっとした油断が大きな事故につながってしまうことが一目瞭然。稼働中の回転ベルトに触れた割り箸が、一瞬ではじけ飛んでしまうのである。これが人間の指だったら、間違いなく大けがである。

 Twitterでは「ちなみにこの装置、今まで数千人体験して割り箸生還率ゼロという悪魔的設計」「本当に逃げられない」などと、実際に体験したことのある人たちも感想を寄せている。中には、実際に安易に回転中のベルトに触れてしまい、指を持っていかれた人を見たという証言も。「回転体には絶対に手を出さない」という“注意”を体感で教えてくれている。

 YouTubeでは、ほかに「滑り・転倒安全体感装置」「溶剤爆発安全体感装置」など、工場などで油断から起こる事故を想定した装置が、いくつも紹介されている。同社の公式サイトには、そうした装置のラインナップも多数。

 いったい、どうしてこんなにも多くの危険を体感できる装置を開発するに至ったのか? 担当者に話を聞いた。

「弊社の本業である<生産設備設計・製作>にてお世話になっているユーザー様からの依頼で開発を始めた経緯があります。我々エンジニアリング会社は、どうしてもお客様の年間設備計画によって業務量が左右されてしまいます。そのため<こちらから売り込める商材>が欲しかったところに、本装置の開発依頼がきました。そこでお客様にお伺いを立てたところ、了承をいただけたため、販売を始めました」

 あくまで本業とは別の形で始まったようだが、これは多くの事業者にとっても必要なものだったのだろう。現在同社では「安全体感研修センター」という施設も運営。ここは作業場と変わらない、「本物の危険」を擬似体感して学ぶことができる施設だそう。もちろん、動画でアップされているような装置も体験できる。

 ちなみに、個人でも体験できないのか尋ねてみたところ、

「基本的には法人様向けの施設ではありますが、一般の方々でも所定の手続きをしていただければ受講は可能です」

とのこと。同社の所在する豊川市といえば、日本三大稲荷のひとつとされる豊川稲荷でも知られる土地。参拝と共に訪れて見るのもよいかも。
(文=昼間たかし)

■アジアクリエイト株式会社公式サイト
http://asia-create.jp/

■安全体感装置動画
https://www.youtube.com/channel/UCgNUvK9lQxfPwjjrA4nvRww

最終更新:2017/08/25 20:00
ページ上部へ戻る

配給映画