低迷するフジ『フルタチさん』 “厄介者”扱いで放送休止連発の裏事情……
#フジテレビ #古舘伊知郎
視聴率が低迷するフジテレビ系のバラエティ番組『フルタチさん』(日曜午後7時~)が、改編期の10月から、金曜午後7時に枠移動し、1時間番組に縮小されることが内定したという。
同番組は、古舘伊知郎が昨年3月末の『報道ステーション』(テレビ朝日系)降板後、初のレギュラー番組として注目を集めた。しかし、同11月6日の初回は8.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と2ケタに届かず。第2回は8.1%だったが、第3回で5.8%と急降下。第4回で8.0%と盛り返したものの、第5回以降はおおむね5~7%台の低視聴率が続いており、ゴールデン帯では禁断の5%割れすることもしばしば。
あまりの不振ぶりに、フジは今年3月いっぱいでの打ち切りを打診したものの、古舘サイドは「1年はやるという約束だった」と猛反発して継続されるに至った。だが、4月以降も視聴率は一向に上向かず、枠移動、縮小の憂き目に遭うようだ。
「古舘サイドは、『視聴率アップのため』と称して、さまざまな企画をフジ側に提案したようですが、制作費が増えるため却下してきたと聞きました。フジとしては打ち切りたかったのですが、古舘側が受け入れず、落としどころが枠移動及び縮小になったようです。2時間枠が1時間枠になるのですから、当然古館のギャラはダウンすることになります」(テレビ関係者)
はた目には、これで一件落着のように思えるが、決してそうではないようだ。本音は打ち切りたかったフジは、もはや同番組を“厄介者”扱いしているのだ。その証拠に、放送休止が激増している点が挙げられる。7月以降、同2日、16日、30日、8月6日は特番で休止。同27日も、『爆笑!世界のいたずらドッキリ映像35連発』をオンエアするため、『フルタチさん』は放送されない。つまり、ほぼ2週に1回は休みとなっている現状だ。
「ほかの番組を放送したからといっても、数字が取れているわけではありません。ただ、5~6%程度の視聴率を垂れ流すだけの『フルタチさん』をやるより、まだ可能性があるということです。低予算の番組を作れば、『フルタチさん』より安く上がるし、古舘の高額なギャラを払う必要もありません。9月いっぱいは、この状況が続くと思われます」(同)
同番組が低迷しているのは、裏の日本テレビ系『ザ!鉄腕!DASH!!』『世界の果てまでイッテQ!』が20%前後の高視聴率を取っている影響とみる向きもあるが、果たして本当にそうなのか? ネット上の声を拾うと「番組自体に魅力がないから」との意見も多々ある。移動する金曜午後7時台にしても、常時2ケタを取っているTBS系『爆報!THE フライデー』や、日本テレビ系『沸騰ワード10』といった人気番組が存在する。現在、フジが同時間帯で放送している『その原因、Xにあり!』は、低視聴率のため打ち切りになる見込みだが、『フルタチさん』が枠移動しても、低迷が続くようなら、それこそ“赤っ恥”をかくことになりかねない。
(文=田中七男)
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