食べたいのはピンクのラーメン？　緑のラーメン？　それとも……『青いラーメン』

女神「あなたが食べたいのはこのピンクのラーメンですか？」

男「いえ、違います」

女神「それでは緑色のラーメンですか？」

男「いえ……」

女神「じゃあ黄色のラーメン!?」

男「ちげーょ……」

女神「それじゃあこの青いラーメンだよね!?」

男「ち、違……わないけど……」

　どうです、夏を満喫したいけど涼しくて不完全燃焼してる読者の皆さん、インスタ映えしてますか!?　今回の珍級グルメは、汗ダクダクの猛暑でも、まるでかき氷のようにスッキリ食べられる青いラーメンです!!

正解の色はコレ！　青いスープに黄色いコーンのコントラストが鮮やか。

　それはまるで、周囲を断崖絶壁と白い砂浜で囲まれた、南洋に浮かぶ絶海の孤島のよう。荒波に難破した客船から海に投げ出された若い男女は、その孤島で成長していくのでした……。

　青く澄んだ鶏スープに鶏チャーシューの筏を浮かべては、幾度となく島からの脱出を試みた……。大海原をゆくゆで玉子のようなウミガメに乗ろうとも考えた。しかし、そのたびにふたりを優しく呼び戻したのは、真ん中に白髪ねぎとカイワレのジャングルが広がる孤島だった……。

　ある日、島にある泉で、「ラーメンでも食いてーな」と妄想しながら水汲みをしている時現れたのが、冒頭の女神だった……。

　いかんいかん、予想外の冷夏に頭も混乱しているようだ。

　今年の日本列島の夏は、日照不足が危ぶまれるほど気温が低く、汗だくでも猛暑でも、ついでにインスタでもイソップ寓話でもないけど、こんなに涼しげなラーメンならすすってみたくなるってもんでしょ？

白いレンゲにスープを救うと、さらに青さが浮き立つ。