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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『おじゃMAP!!』でツチノコ探索

なぜ、この時代に……? 『おじゃMAP!!』ツチノコ探索企画が一周回って斬新!

■ツチノコの気配を感じて大興奮する指原

 一行は、ツチノコ目撃情報が多い茶畑を徹底捜索することにした。すると「下から“キュキュキュキュキュッ”ってする!」と、指原が“変な音”に気づいて声を上げた。音声スタッフを呼び寄せて「今の音、録れました?」と迫り、興奮が止まらない様子だ。番組序盤ではツチノコの存在をまるで信じていなかったはずの彼女が、完全に前のめり状態! しかし、これは放置されたホースの穴から水漏れした音が響いただけだった……。

 その後、策をドンドン講じていく捜索隊。ツチノコが好むという“髪の毛を燃やした匂い”を辺りに漂わせたり、鮎や味噌を餌に罠を仕掛けたり。だが、結局、ツチノコは見つからずじまいであった。

その後10日間、茶畑内に仕掛けた罠のそばに監視カメラを設置してツチノコの出現を待ったが、現れたのはネズミとタヌキのみ。

香取「でも、『うそつき村』じゃないよ。みんな信じてるんだもん。……信じてるっていうか、いるんでしょ?」
村民「います!」

「ツチノコを捕獲して村の汚名を返上しよう」という当初の目的は達成できていない。「うそつき村」という呼び名は払拭できなかったことになる。しかし、“交わらない線路”だったはずの『おじゃMAP!!』出演者と東白川村は、ナチュラルに、緩やかに交わっている。これが、今回の企画で導き出された唯一の結果か。

 思い返すと、未知(希少)な何かを探し当てようとする試みは今までのテレビ(特に昭和期)にいくつもあった。徳川埋蔵金やタスマニアタイガー、猿人バーゴンなどがそれだ。そして、ここにきて、不意を打つかのようなゴールデンタイムでのツチノコ捜索。真偽不明なトピックを扱うのが、なかなか難儀な現代であるということはわかっている。だからこそ、牧歌的な感慨に浸らせてくれた今回は逆に斬新だった。これが、俗に言う「一周回って」というやつか。
(文=寺西ジャジューカ)

最終更新:2017/08/14 18:22
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