人気バンドSuG、突然“無期限活動休止”のワケは?「ビジュアル系は活動を広げれば即赤字に……」
ビジュアル系バンドSuGが、9月2日の日本武道館公演をもって無期限の活動休止を発表。「バンド活動10周年を迎えるにあたりメンバー・スタッフとも今後の活動についての話し合いを重ねた結果」だというが、ファンの間では「なぜ?」の声が広がっている。中にはメンバーの不仲を推測する者もいるが、その理由はハッキリ明かされないままだ。
SuGは2007年結成の5人組で、モデルとしても活躍しているボーカルの武瑠を中心に人気を獲得。10年にメジャーデビューしたが、12年から約1年間の活動休止をしていたこともあり、これが失速につながったのか、15年の4枚目のアルバムは過去最低のオリコン30位にとどまった。
しかし、昨年5月に今回の日本武道館公演を発表。音楽関係者が「人気やセールスのレベルから考えれば、かなりの冒険」と言うだけに、1年以上もかけたビッグプロジェクトのスタートという感じだったが、その武道館公演を前にまさかの無期限活動休止が伝えられたのだ。
バンドを知る音楽雑誌の編集者に話を聞いてみると「確かな理由は本人たちにしかわからないことだけど、武道館のチケットセールスが厳しいという話は聞いていて、その集客に“最後の切り札”を使ったともいえそうです。そのあたりから推測すると、休止の理由は経済的に行き詰ったという部分があるかも」という。
「実のところ、ビジュアル系には活動を広げれば広げるほど赤字になっているバンドも多いんです。あるバンドは、メンバー5人がアルバイトをしながら細々と首都圏でライブをやっていたときは問題なかったのに、アルバムを出して、それを売るために地方のライブを入れて全国を回るようになると、アルバイトもできなくなって、バンド活動の収入がすべてになりました。CDやグッズなどの物販、ライブチケットの売り上げが柱ですが、それを売るためのテレビやイベント出演などは宣伝扱いのノーギャラ仕事で奔走。逆に、スタッフを雇ってのツアー遠征の交通費、宿泊費など支出は増大し、公演が増えれば増えるほどビジュアル系を維持するための高い衣装代も倍増します。ほかに公式サイトの運営費や機材の輸送、スタジオ代などを支払って残金をメンバー5人で分配すると、ひとりの月収が20万円を切ったんです。このバンドはメンバーうち2人が『もう無理』と言いだして、今年活動を休止しました」(同)
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