“元アウトローのカリスマ”瓜田純士が、髪の毛を銀に染めて『銀魂』を見に行った結果……
#インタビュー #瓜田純士
――漫画の実写化が相次いでいますが、それについて思うことは?
純士 原作を知らなくても楽しめる内容であれば、どんどん実写化すればいいんじゃないですか? ただ、今作みたいに、犬だか猫だかよくわかんない巨大キャラ(定春)とか、Q太郎みたいな着ぐるみキャラ(エリザベス)が、実写の人物と混在すると、どうしたって違和感は出ますよね。その違和感を作中では開き直ってギャグにしてましたけど、それにしたって苦しいですよ。
――ああいう謎のキャラクターが、ファンにはたまらないんですかね?
純士 俺にもオタクの友人や知人がいるんですよ。その人たちの話を聞いてると、オタクが面白いと思う漫画とかって、必ずポケモンみたいに人物とキャラみたいなのがニコイチで出てくるんですって。今日みたいな変な犬猫とか、でかいカブト虫とか、ナウシカでいうと肩に乗ってるリスみないなやつ(テト)とか。そういう違和感のある演出がオタクは好きで、ああいうキャラを待ち受け画面にしたりするんです。その層でしょうね、『銀魂』が狙ってるのは。そんなことは重々承知の上で、今日はイチゲンなりに楽しもうと思ったのに、まったく楽しめませんでした。CGもただただウザいだけだったし。
――CG、ダメだったですか?
純士 俺ね、行きすぎたCGが嫌いなんですよ。CGなのかどうなのか一瞬わからないものは「おっ、今のすごくない!?」となるけど、実写なのに光線が飛び交ったりするのは興醒めなんですよ。それが『銀魂』は多すぎた。今日見た予告編の『東京喰種 トーキョーグール』も『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』もそうでした。漫画を実写化するってのはそういうことなんだろうし、これから先の映像作品はそれがエスカレートしてく一方なんでしょうね……。ここらでいっぺん、誰かが歯止めをかけてくれよ! と願います。『ウルトラマン』や『スパイダーマン』のCGは迫力あって好きだけど、生身の人間の貧弱なアクションをCGで誤魔化すのは、そろそろナシにしていただきたい。それよりも体をバキバキに鍛えてくれよ、と。
――今作の中で、気に入った点はありましたか?
純士 冒頭の江戸時代のデニーズみたいなところのシーンはよかったです。お、このまま面白くなるのか? と期待しましたが、残念ながらあそこがピークでした。
――それでは最後に、今作を総括してください。
純士 小学生のとき俺、『ドラゴンボール』がすごい好きで、近所のコンビニに行ったら、『ドラゴンボール』の悟空とかが表紙になってるファミカセが売ってたんですよ。しかも確か2,000円台という信じられない安さだったから、飛びついて買ったわけです。そしたらそれね、「ファミコンジャンプ」って商品で、少年ジャンプに出てくる主要なキャラ全員集合みたいな、ゲーム会社が遊び心で作ったものだったんです。それを知ったときのガッカリ感が、今回の映画とものすごく似てるな、と思いました。
――と、申しますと?
純士 全部の売れてるキャラがごちゃ混ぜになって、妙なウケ狙いをしてる商品だったんですよ。悟空やブルマが出てきたのはいいけど、『キャプテン翼』とか『キン肉マン』とか、ついでにとんちんかんの抜作とかまで出てきて、変なギャグを言ったりして。『ドラゴンボール』を純粋に楽しみにしてた俺としては、そんなお祭りみたいにいろんなもんを詰め込まれてハシャがれても、なんにも面白くない。『銀魂』はまさに、「ファミコンジャンプ」ですよ。
――瓜田さんにも、そんなかわいいらしい時代があったんですね。
純士 ありましたよ。ファミカセに息を「フーッ」とかやってましたもん(笑)。
(取材・文=岡林敬太/撮影=おひよ)
『銀魂』瓜田夫婦の採点(100点満点)
純士 0点
麗子 5点
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※瓜田純士公式ブログ
http://junshiurita.com
※瓜田純士&麗子Instagram
https://www.instagram.com/junshi.reiko/
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