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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 川栄李奈が股間をぺろーん!

“巨乳エロギャル”川栄李奈が股間をぺろーん!『僕たちがやりました』原作改変の功罪は?

 その後、2人でネット喫茶に入って、風俗サイトを見ながらSEX作戦を練り直しますが、トビオが寝ている隙にマルは姿を消します。テーブルの上には、ヘタクソな字で「ごめん」と書かれた万札が1枚だけ。トビオがマルに裏切られたのは、プーケットの件に続いて2回目です。まるで学習能力がありません。もう金もありません。

 これ以上ないほど途方に暮れたトビオの前に現れたのは、伊佐美の彼女・今宵ちゃんでした。伊佐美とは連絡が付かないし、もう別れたつもりでいるんだそうです。今宵ちゃんは巨乳でヤリマンのくせにすごくいいやつで、トビオにシャワーを貸してくれ、バスタオルを持ってきてくれ、ついでにおちんちんをぺろーんと触ってくれました。あと、レバニラ炒めを作ってくれて、家に泊めてくれました。

 夜中にふとトビオが目を覚ますと、今宵ちゃんの巨乳が目の前に。思わず手を伸ばそうとすると、巨乳も目を開けますが、そのまま「いいよ」とか言ってくれます。すわ、童貞喪失か!

 と思ったら、玄関のドアが乱暴に開いて、伊佐美がなだれ込んできました。トビオには目もくれず、“元カノ”である今宵ちゃんに襲い掛かります。必死で抵抗する今宵ちゃん。トビオも、嫌がる女性に強引な行為をしようとする伊佐美に激怒しますが、いつの間にか今宵ちゃんが「さみしかった~」とか言いながら伊佐美の首に腕を回して抱きついたりしてるので、すごすごと押入れの中で時を過ごすしかありません。

 伊佐美はあの日の後、街をさまよって、あちこちで吐いたりしながら、結局首を吊って自殺を図ったのだそうです。それで、ロープがほどけて気を失って、気が付いたら「生きてる!」そんで、「やりたい!」と思って、走って帰ってきて今宵ちゃんを抱いたと、そういうことのようです。

 3人は、しばらく今宵ちゃんの家に住むことにしました。翌日、ニュースを見ていると、爆破事件の詳細について報道されています。どうやらトビオたちが仕掛けた爆弾がプロパンガスに引火したことは間違いないようですが、その設置場所が、なんか変です。パイセンが作った計画書では、プロパンの近くに設置する予定はありませんでした。

 パイセン逮捕の決め手になったのは、目撃者である矢波高の教師(森田甘路)からの聞き取りによって描かれた似顔絵でした。あの日あの場所には、自分たちのほかに、あの教師もいたのです。そういえば、担任の菜摘ちゃん(水川あさみ)も、「なんであんな時間にいたのかしら?」と疑問を持っていたし、あの教師が自校の生徒にボコられていたことも知っています。

 あいつが、爆弾をプロパンの近くに移動したのか。復讐したのか。

 真犯人は、俺たちじゃない。トビオと伊佐美の顔が、みるみる罪悪感から解放されていきます。「僕たちはやってませんでした」というわけです。

 しかし、そんなこと知らんのが当の矢波高生たちです。瀕死の重傷を負って車いすの市橋(新田真剣佑)らが、「逮捕される前に処刑する」と、トビオたちを追い詰めるのでした。というところで、第3話はおしまいです。

■トビオだけが、何も自分で決めていない

 さて、事件を起こした4人が最初にとった行動については、いちおうの決着を見ました。

 パイセンはプーケットに高飛びしようとして失敗、逮捕され、取り調べでは意味不明な言語を発したり、何かを吟じたりしています。

 マルはパイセンの誘いに乗るフリをして、パイセンとトビオの2人を国外に追い出し、身の安全を確保しようとしましたが、逃げ切れませんでした。

 伊佐美は、ほかの3人と縁を切ることで生き抜こうとしましたが、それは無理でした。そして、一度死んで、生き返りました。

 それぞれに事件を深刻に受け止め、もうどうにも戻れないことを悟り、「こう生きていく」あるいは「もう死ぬ」と、能動的に決めて動いている中で、主人公のトビオだけが受け身です。この期に及んで「そこそこでいい」「そこそこの人生を歩みたい」という未練が捨てられません。要するに、本気じゃないんです。どこかで、いつも「時間を戻したい」という妄想に逃げ込んで、ヘラついているんです。

 で、何が言いたいかというと、何事にも本気じゃない人の芝居にリアリティを出すのって、本気の人を演じるより、ずっと難しいんだろうなということで。生き返った伊佐美の雄叫びも、怯えきったマルの泣き言も、やりきってしまえばいいわけですが、トビオという人物は、常に余白を残している。状況的にとことん追い詰められながら、余白がある人、という風にトビオが見えるので、窪田くんはすごく役に合致したお芝居をしているのだと思います。

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