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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > シシド・カフカの役が中途半端

視聴率急落10.1%! シシド・カフカ演じるカンナの恋敵役が中途半端なキャラで残念な『カンナさーん!』第3話

 そんなわけで、今回はかなり激しい戦いが見られるのではないかと期待していたのですが、カンナが真っ向から不満をぶちまけて勝負を挑んでも、真理は何も言い返さず。唯一の“直接対決”として描かれたビーチバレーのシーンも特に盛り上がるわけでもなく、ランチタイムになるとあっさり争いは終焉を迎えてしまいました。

 そして、礼の心が自分よりもカンナにあると悟った真理は、「礼のことは本気じゃなかった」と別れを告げ、礼から離れた場所でボソッと「愛してる、永遠に」と呟つぶやいて去って行きます。つまり、礼への想いはありながらも、カンナと麗音の幸せのために譲ったということだったのですが、そんな気遣いができるならなぜ、それまで礼に対して離婚を催促するような言動をしていたのでしょうか? 真理のキャラクターが支離滅裂に思えてしまいました。

 今回、いまいち盛り上がりに欠けたのは、見た目も内面もカンナとは対照的だという真理の役柄設定と、その役をシシドに任せたことが中途半端だったためではないでしょうか。確かにシシドは、渡辺とは身長と体重差があり、クールな顔立ちも含めて外見的にギャップがあります。ただ、コメディードラマですからもっと露骨に、グラマーなボディの女優を登場させて渡辺とのボディラインの違いを見せたり、原作の真理のようにおしとやかで家庭的なタイプにしたりと、はっきりとカンナとコントラストが出るキャラを登場させた方が良かったのではないでしょうか。わざわざ海まで行って、肌を露出させているのが渡辺だけというのも、ビジュアル的にキツイものがありました。

 その一方、真理からの「本気じゃなかった」を真に受け、さらに自分自身のカンナへの気持ちに改めて気づき、復縁を考えるゲス夫・礼の都合の良さはもはや笑えるレベル。ドラマのメインターゲットである主婦層が礼に対して反感を抱くかどうかが、今後の視聴率推移のキーポイントになっていきそうな気がします。

 さて、次回は、カンナと礼が復縁するのかどうかも見どころですが、ファッション業界のカリスマ・ニック難波(加藤雅也)にデザインの才能を認められたカンナが、キャリアアップに奮闘する姿も見逃せない展開になっていきそうです。
(文=大羽鴨乃)

最終更新:2017/08/02 22:30
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