渡辺直美がインスタ芸で“らしさ”を発揮! 視聴率アップも脚本がチープすぎる! ドラマ『カンナさーん!』第2話
#TBS #要潤 #渡辺直美 #どらまっ子 #大羽鴨乃 #カンナさーん!
さて、今回の感想。前回のレビューでは渡辺の演技を酷評しました。1児の母親には見えないし、生活感も感じられない。バイタリティー溢れる原作のキャラと比べると控えめだとも指摘しました。しかし、今回はいい感じで肩の力が抜けていたのではないでしょうか。SNSへのおもしろ画像投稿では、変顔など得意の“インスタ芸”を見せていましたし、持ち前の明るいキャラクターを今後もっと発揮していけそうな気がしました。
また、子役の演技の上手さに助けられている部分もありますが、前回よりも母親らしさが出ていたように思います。元姑を演じる斉藤由貴に関しても、前回は何だか弱そうな感じだったのですが、今回は嫌みったらしさがよく出てました。カンナと同じく、テレビの前でイラついた主婦は少なくなかったのではないでしょうか。
ただ、ストーリー展開については疑問を抱かずにはいられませんでした。何だか無理にいい話にもっていこうとして、全体的に安っぽいんですよね。まず、カンナが翔子のミスを庇う意味がわかりませんし、どこの馬の骨かもわからないフォロワーたちにいきなり仕事を手伝わせますか?
また、シングルマザーになったばかりのカンナが最初にぶち当たる壁としては薄っぺらく感じました。視聴者を引き込むためには、脚本家はもっと心を鬼にしてカンナをいじめるべきです。
ドラマを盛り上げるテクニックとして、“困ったらとりあえず主人公を走らせろ”というものがあります。主人公が窮地に立たされていることがパッと見で伝わりやすいからです。今回は、カンナが仕事と育児に追われていることを表現するため、自転車で走り回るシーンが多分に挿入されていました。しかし、脚本が全体的にチープなため、渡辺の走り損といった印象が拭えませんでした。
次回の予告では、真理との全面対決や仕事でのキャリアアップのチャンスなど、カンナの身辺は慌ただしくなる様子。お粗末な展開にならないことを祈りつつ放送を待ちたいと思います。
(文=大羽鴨乃)
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