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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 日本で一番歌のウマい歌手は?
物事のウマい、ヘタを研究する「ヘタの研究」

日本で一番歌がウマい歌手は誰なのか? プロボイストレーナーに聞く!【前編】

■音楽経験がなくても、「楽譜」から得られることはたくさんある

――楽譜の重要性についてお話がありました。カラオケによっては楽譜が表示されるものもありますが、それだとぶっつけ本番になってしまいますよね。どうやって事前に楽譜を見ることができますか?

菅原 ボイストレーニング教室の生徒さんにおすすめしているのが、ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングスが提供している楽譜ダウンロード販売サイト「ぷりんと楽譜」です。一つの曲でメロディ譜、伴奏譜、合唱譜やギター譜があったりもしますよ。歌う場合は、メロディ譜(歌の部分を楽譜に起こしたもの)が安く入手できておすすめです。

――音楽の部活や習い事をしていた人でないと、楽譜を見ても「?」となってしまいそうですが。

菅原 難しく考えなくて大丈夫ですよ。楽譜は地図みたいなものです。Aメロ、Bメロ、サビ、またAメロ……、という流れもわかりますし、また、楽譜があれば音の高低差がわかります。音程が上がってる、下がってるかをわかった上で歌うことがとても大切なんです。

――確かに楽譜が読めなくても、音程が前から上がっているか下がっているかは楽譜を見れば一目瞭然ですよね。

菅原 そうなんです。心電図の上がり下がりぐらいに考えれば大丈夫です。楽譜で把握しておけば「ここは急に音が高くなるからおなかに力を入れないといけないな」とか、「ここは長いからしっかり息継ぎをしておかないといけないな」とか、計画を持って歌うことができるんですね。

 プロの歌手は歌う前に楽譜を開きまずは読み込みます。遠回りのように見えますが、アマチュアの方も同じようにやってみると、発見が多いはずですよ。

◆◆

 次回も引き続き菅原氏に、「中居正広は歌がヘタなのか?」や「得点を出しやすい歌」について伺っていく。読めばカラオケに行きたくなること請け合いだ。
(文=石徹白未亜 [http://itoshiromia.com/])

最終更新:2017/08/01 17:46
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