トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 攻めるNHKバラエティが、また…

清水ミチコが「顔マネ」で顔認証技術とガチ対決!?  “攻めるNHKバラエティ”が、またまた斬新企画! 

■NHKの“フルスイング”で、20年以上前の企画もブラッシュアップ!

 後半では、また違った角度から「顔」にフォーカス。

 顔の研究者の中には、“平均顔”という概念があるのだそう。法律家や司書、ソムリエなど、それぞれの職業には「○○らしい顔」があり、その職に就くことで、無意識にその顔へ近づいていくらしい。

 例えば、ある顔学の研究者は13人分の銀行員の顔を集めて、それらを足し、13で割って銀行員の“平均顔”を作成している。この顔を見ると、いかにも銀行員っぽいのだ。一方、プロレスラー11人の顔を集めて“平均顔”を作成すると、やはりいかにもプロレスラーっぽい雰囲気になる。不思議だし、面白い!

 実は、この面白がり方にも既視感がある。約20年前の人気深夜番組『EXテレビ』(日本テレビ系)の、上岡龍太郎と島田紳助が司会を務めた火曜版に「顔顔DonDon」という企画があったことを思い出す。次々と人間の顔写真が登場し、この人たちがなんの職業に就いているかを当てるだけのクイズである。

 何も、ここにきて「パクったな!?」と糾弾するつもりはサラサラない。というか、パクったのではなく、たまたま似た内容になっただけな気がする。

 今回の『(>O<)顔面白TV』は、NHKらしい充実の番組だった。NECと清水ミチコを対決させるというフルスイングは、見ていて気持ちがいい。同局の“冒険心”が遺憾なく発揮されていて好感が持てる。

 すでに存在している企画も、情熱を注げば新しい質感となり得る。その好例として、この番組を評価したい。
(文=火の車)

最終更新:2017/07/20 19:16
12
ページ上部へ戻る

配給映画