17歳少女経営の闇美容クリニックが摘発! 現場から日本人女性の“臓器”が押収される
2017/07/19 14:00
#中国 #海外ニュース
押収品の写真。右下あたりに「メルスモン」の文字が見える
ところが、このメルスモンと、やはりヒト胎盤を原料とする日本生物製剤の肝機能障害治療薬「ラエンネック」が横流しされ、中国に持ち込まれて転売されるケースが後を絶たない。
その理由について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。
「中国では、ヒト胎盤は昔からアンチエイジングや美容に効果があると信じられており、漢方薬として珍重されてきた歴史がある。ところが、産婦人科病院による胎盤の横流しや感染症などが問題となり、現在ではヒト胎盤の流通が禁止されている。そこで、安全で高品質な日本のヒト胎盤由来製剤に注目が集まっているんです」
カタカナ表記で「メルスモン」と書かれたくだんの品は明らかに日本国内向けの製品であり、中国に非正規に持ち込まれたものである可能性が高い。
胎盤は、産婦の体内から産後に排出される臓器だ。メルスモンのようなヒト胎盤由来製剤の製造にあたっては、その原料となる胎盤を、産婦の協力を得て確保している。日本人女性が善意で提供した臓器で作られた製剤が中国人の違法クリニックで使用されていたとしたら、なんとも報われない話である。
最終更新:2017/07/19 14:00
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