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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム  > 韓国珍スポ「江華SEX博物館」
傍観ライター・清水2000の「韓国珍スポ探訪記」VOL.19

日本初公開! 韓国の宮崎駿が笑顔で出迎える「江華セックスミュージアム」

日本初公開? 韓国の宮崎駿が笑顔で出迎える「江華セックスミュージアム」の画像9韓国のジブリの森と呼びたい
日本初公開? 韓国の宮崎駿が笑顔で出迎える「江華セックスミュージアム」の画像10わーい

 博物館見学はこれで終わり。興味がなければ10分ほどで一周してそそくさと帰れる規模だが、私などは1時間以上かけてたっぷり楽しめた。ここまで過剰な、そしてどこかぼんやりとした夢の博物館を、現実のものとしてしまう館長は一体どんな人物なのだろう?

 チケットブースの中で動画を見ていた館長に声をかけると、快くインタビューに応じてくれた。

 博物館を作ったきっかけについて質問すると、「韓国は少子化が問題になっています。若者に性的な衝動を感じてもらうことはお国のため。一種の愛国心ですよ」と館長。エロで愛国活動とは、なんて素敵な話だろう。

 さらに館長は、博物館を開業するまではソウルの有名大学に勤めており、韓国文学や詩を教えていたという。例の海賊やガンジーは、学生が造った作品だとか。

 もともとは、コレクションしていた水石(観賞用の石)の博物館を造ろうと考えていた館長。しかし、日本を訪れた同僚から、「日本はセックスミュージアムが盛り上がっている」と聞き、一気に方針転換。27年かけて、世界から8,000点以上の展示物を収集した(ここに展示されていないコレクションが、さらに1,000点ほどコンテナにしまってあるという)。

 大学の職を辞め、借金をして縁のなかった江華島の土地を購入し、2011年ついに開館。挑戦を続けるその行動力には、尊敬せざるを得ないものがある。

日本初公開? 韓国の宮崎駿が笑顔で出迎える「江華セックスミュージアム」の画像11博物館の管理のほか、農作業も営み生計を立てている。博物館入り口には、エログッズと一緒にジャガイモが売られていた

 貴重な作品を紹介してもらいながら、再び館内を見学する。「これはかなり貴重な文化財」と、歴史がありそうなひとつの壺を指さしおっしゃったが、どのあたりが性的なのか、じっくり見てもよくわからない。

 聞いてみると「全部エロティックだったら、飽きるじゃないですか」と館長。あの、愛国心は……。

 インタビューをしている間、予想以上に多くの観光客が博物館を訪れ、そのたびに館長は定位置に戻り、「不思議な博物館へようこそ!」と笑顔を振りまいた。

 こんな素敵な江華セックスミュージアムに、皆さんもぜひともカップルで訪れ、愛国心をしっぽりと育んでほしい。
(取材・文=清水2000)

●江華セックスミュージアム(江華性博物館、世界春画博物館)
住所 仁川市江華郡華道面摩尼山路657-6
営業時間 9:00~20:00
入場料 大人7,000ウォン
サイト http://www.ghsexmuseum.com/

最終更新:2017/07/24 13:40
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