「この声、私生活にも支障があるんですよ……」【ニーコ】“舌ピアス声優”の穏やかで幸福な日常
#声優 #小明 #声優 on FINDER! #宍戸留美
──すごすぎ……! 当時ニーコさんは、まだ22歳ですね。声優をやってみて、声優業界からの風当たりはどうでしたか?
ニーコ 声優さんからはそんなに厳しい風当たりはなかったんですよ。ひたすら感謝です。共演の宍戸留美さん含め、皆さんすごく面白がってくれて(笑)。
──あはは、声優には珍しいタイプですもんね。舌ピアスした声優さんって恐らくニーコさんくらいですし。
ニーコ でも、発表された時はけっこう叩かれたかな。今となればそれも懐かしいですが。本当に、話を盛ってない状態で、当時のオフィシャルサイトに1時間に100件くらいかな?「土下座して謝れ」「舌ピアスふざけてんの」って内容のメールが来たり。そういうメールでサーバーもパンク寸前でしたね……。
──こ、こええ~~~~!!!
ニーコ でも、その気持ちもわかるんですよ。私もマンガが大好きで、親も好きだから週に3~4冊はマンガが増えていく家庭で育ったんです。だから、好きなマンガがアニメ化されたときに自分のイメージと違うと……ねぇ?
──「髪の色が変わってる!! なんで!?」とかありますよね。
ニーコ そう(笑)! それでやっぱり「あれ? こんな声なの?」って思うこともあるじゃないですか。それが自分の一番好きな作品で、まさか、こんな意味のわからない、素人のモデルやっててピアスついてる女が「こんにちは~~~」なんて言ってたら、そりゃあまぁムカつくだろうなぁ、と……。さらに1時間に100件越えのメールもあったので、逆に達観してしまって、すぐにブログを更新しましたね。「皆さん、さまざまな声をいただきありがとうございます。皆さんのお気持ちすごーくわかります」って。でも、ここで私が卑下しちゃったら、選んでくださったプロデューサーさんや原作の先生に失礼だし、自信を持って言うしかないと思って、「でも、リボーン役はニーコに決まったので、本気で頑張ります! リボーンを愛して、大切にやっていくので、どうか観てやってください!」みたいな感じで締めて、収録が始まって……あの時の100%でやったけど、1話とかはもはや今全く同じでやれと言われても逆に出来ないですね(笑) 。そのくらい、初めての色々なモノが詰まってます。
──どんな役作りをして挑んだんですか?
ニーコ 最初は本当に「ニーコのままでいいから」っていうプロデューサーさんの言葉を信じて、体当たりでやりました。でも、回数を重ねるごとに、徐々にリボーンの完成系になっていきましたね。
──ちなみに、声優になって苦労したことはありますか?
ニーコ 苦労? 苦労は……えーと……あー……苦労?
──してない……の?
ニーコ もともと、滑舌が良かったんですよね。声質的に良くないように思ってる人多いかもだけど、ホントは良いんだよ(笑)! 国語の本読みが大好きで、詰まったり、噛んだりとか、した事ないかも。バンドでもラップとかしてたけど声が枯れたこともないから、喉が強い方なんだと思います。あ、だから、たまに声が枯れるとテンション上がっちゃうんですよ。「あら、普通の人の声みたい!」って(笑)!
──あはは! ……あの、今更ですが、ニーコさんのその声って、地声なんですよね?
ニーコ 地声です! コンプレックスも声です! 自分の声を聞くのは未だに苦手!
──でも、その声を持って生まれたら、そりゃ歌手か声優しかないですよ!
ニーコ それは大人だから冷静にそう思えるもので、私はもうイヤでイヤでイヤで! っていうか私、小学校の高学年まで自分の声を知らなかったんですよ。
──なんで!? あ、でも、「自分の声を録音すると思ってたよりキモイ」って現象はありましたよね。
ニーコ そう! それをやったのが小学校高学年です! 初めて聴いて「うわぁ! きっしょ!! なんやコレ!!」ってカセット投げた。鳥肌たっちゃって。
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