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ともあれ、築地はすべてが観光地価格。1,000円札1枚では海鮮丼にもありつけない。それでも、2,000円、3,000円という豪勢な値段の海鮮丼やら寿司やらを売る店に人々は行列しているのだ。
なるほど、観光客にしてみれば市場の活気に煽られた結果、それらは決して高いものには見えないのだろう。
そして、観光客の減った夕方になると、また別の顔が。この辺り、築地ブランドに威を借りたような高くておいしい店というのも多いのだ。先日、誘われてそうした店に入る機会を得たのだが、ずっと隣の席のグループが「来週は、またみんなで別荘に集合してさ~」という会話に「ここは俺がいてよい店じゃあないな……」と、絶望感に打ち震えたのである。
そんな市場の存在を背景にした築地のブランド力も、豊洲移転によってどうなるのか? 唯一落ち着く市場で働く人々向けのガッツリ系のメシ屋が消えて、スカした店ばかりになったら嫌だな……と思った。
(文=昼間たかし)