宜保愛子ブームは遠く……“得意のオカルト”でも凡ミス連発! フジテレビの制作能力は末期症状!?
#フジテレビ
このところ番組制作において不祥事を連発しているフジテレビが新たなドロを塗り重ねることとなった。4月21日放送の『映っちゃった映像GP』において、鳥取城跡を心霊スポットとして紹介し、鳥取県知事はじめ地元自治体からの抗議を受け、番組ウェブ上に謝罪文が掲載されたのだ。
「この番組は、心霊、UFO、都市伝説といったオカルト全般を扱います。番組では16世紀末に豊臣秀吉が、鳥取城を兵糧攻めにし、多数の餓死者を出したエピソードを再現VTRを交えて紹介。人々の怨念が宿る呪われた場所として、鳥取城跡を取り上げました。実際に夜の現場をタレントが訪れ、恐怖に怯える姿も映し出されています」(業界関係者)
鳥取城が兵糧攻めにあい、多数の餓死者を出したのは歴史的な事実である。ただ、番組では単なるお墓を「餓死者の供養塔」とするなど、事実誤認が相次いだ。さらに心霊研究家による「トイレに鏡がないのは霊が映るため」「急に冷たい風が吹いてきた」といった、恐怖をあおるこじつけのようなコメントも登場する。はじめからこの場所を心霊スポットと決めつけた構成が、地元の強い反発を招く結果となった。そもそもフジテレビの“オカルト好き”は今に始まったことではない。
「1980年代末から90年代はじめにかけて、フジテレビは多くのオカルト番組を放送していました。霊能者の宜保愛子や、霊能力を持つ尼僧の前田和慧などはよく知られますね。95年のオウム真理教による地下鉄サリン事件以降、オカルト番組はテレビからなくなりますますが、フジテレビは2000年代に入るとゴールデン帯のバラエティ番組『力の限りゴーゴゴー!!』の心霊写真コーナーに宜保を起用しています。その後、細木数子がブームになると『幸せって何だっけ ~カズカズの宝話~』を放送しています」(同)
「面白ければ何でもアリ」は、テレビの醍醐味ではある。事実、かつてのオカルト番組はそのうさんくささを含めて“エンタメ”として成立していた。当然そこには時間とお金をかけた職人芸としての番組作りが求められる。今や間違ったネット情報を平然と垂れ流しているだけのフジテレビに、オカルトを使いこなす制作能力はないと言わざるを得ないだろう。
(文=平田宏利)
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事