「すべては新喜劇と家族のため!」吉本新喜劇の頭脳・小籔千豊がブレないワケ
#お笑い #インタビュー #小籔千豊
小籔 芸人がテレビや劇場で「犬派か猫派か」みたいなコーナーをやって、やっぱり犬派が多ければ猫派にいきますよ。目立ちたいから。僕もずっとそうやってきましたけど、それをホンマのバトルだと思ってマネしてるんだなって、若い子らのTwitterとか見てると思いますね。まぁでも、インターネットというパンドラの箱を開けてしまった時点で、こうなりますよね。
――パンドラの箱。
小籔 ブログがはやったときに、びっくりしたんですよ。当時、僕バーでバイトしてたんですけどね、お客さんに「普段休みの日、何してんの?」って聞くと「ネットサーフィンして、あとブログ見る」「ブログって何?」「人の日記」「へぇ、有名な人?」「ううん、知らん人」「え? 会ったこともない人の日記見てんの?」みたいな。ビックリしたんですよ。「それ何書いてあるの?」「朝起きて、こんなん食べて、会社行って……とか」「見てどうすんの?」「コメント残すねん」「なんて?」「「いいですね~」とか「おいしそうですね~」とか」「知らん人に? で、向こうは、なんて言うの?」「ありがとうって」「……ありがとう?」「その人が今度は私のブログに来て、コメントしてくれる」「……それ、うれしい?」「めっちゃうれしい」。
――(爆笑)
小籔 そのとき、この世の終わりが来たかと思いました。変ですよ。
――その「変」は、ブログからTwitterやFacebookやインスタになっても、あまり変わってない。
小籔 もうインターネットがはやった時点で、決まっていたんじゃないでしょうか。便利さの副作用ちゃいますか。
――承認欲求という。
小籔 そうですね。やっぱり、自分の仕事で近い人に認められるようになるのが大切かなぁとは思いますけど。でももう、しゃーないことなんでしょう。新しいメディアが出てきても、たぶん根っこの「変」は変わらないと思うし。僕だって、今ではネットめっちゃ見て、新幹線乗ってても阪神が勝ったかどうか、鳥谷がナンボ打ったか、わかるわけですし、難しい本読んでてわからん言葉があるとウィキペディアとか見ちゃいますし、入学式ってどんな格好すればいいのか迷ったら「入学式 服装 マナー」とか調べてますしね(笑)。ありがたさはすごい感じてます。
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