「すべては新喜劇と家族のため!」吉本新喜劇の頭脳・小籔千豊がブレないワケ
#お笑い #インタビュー #小籔千豊
――小籔さんは新喜劇座長という立場の一方で、今バラエティ番組では姿を見ない日はないほど活躍されていますよね。本当に一言しゃべれば、すぐニュースになるくらい……。
小籔 それは変なこと言うからですよ(笑)。ただ、たまに間違ってたりとか、はしょられて「それ意味ちゃうやん!」とか、そういうときは「ええ?」って思いますけど、ある程度はしゃーないかなって。僕のことをよく思っていない人が、この世に何十%とおるわけじゃないですか。その人ら全員に好かれようと思ったらそれは無理なんで、近しい人に失礼のないように生きていけば、なんとかなるんじゃないかなとは思ってますね。
――私が言うのもなんですけど、テキストにされる怖さありますよね……。
小籔 でも、それでご飯食べてる人もいるわけだし、好きにしてくれたらいいと思いますけどね。ただ「ちゃうやん、それ……」は、正直あります(笑)。
――「毒舌」という枠に、くくられることについては?
小籔 そう呼ばれているんだったらしゃーないとは思いますけど、自分では毒を吐いているつもりはないんです。僕はたぶん、昔のおっちゃんおばちゃんみたいなことを言うキャラなんじゃないですかね。だから「ウザイねん、あいつ」っていうのは全然イヤじゃない。「めんどくさいわ」「考え方、古いねん」とかは、もう自覚してやらしてもらってますから。
――ご意見番と呼ばれることについては、どうですか?
小籔 ご意見番なんてねぇ……。でも、こう言うと「おまえ、いろいろ言うとるやん」とか言われるんですけど、そりゃ仕事でコメント求められたら言うわ(笑)。毒舌も、ちゃんと売れてる毒舌の方もいらっしゃるんで、有吉(弘行)さんとかマツコ(・デラックス)さんとか坂上(忍)さんとか。そういう人らと並べんとってやと。仕事量も、もろてる額も全然ちゃうわ(笑)。
――昨今すぐ「炎上」しますから、タレントさんもいろんな方向に目配せしながら話さなきゃいけないし、そうなると最終的に何かを話しているようで何も話してない……みたいな状態になりますよね。
小籔 スパーンと言えなくはなってますよね。今はね、2つに分かれてる気がしますね。
――どのように?
小籔 一般の人も、ブログやTwitterなどで、強く意見を発表するようになってきた。たとえば自分の心の中で「そばも好きやけど、やっぱりうどんがうまいなぁ」と思っていたところに、誰かが「そばのほうがうまい」って言っても、そんなに腹立たないと思うんですよ。ただみんなの前で「俺うどん好きです!」って、めっちゃ語ってまうとするじゃないですか。その後に「いや、そばのほうがうまい」っていう人出てきたら、かっこ悪く思ってしまうんですよ。うどんのほうがうまいって言ってる自分が。そうなると、今度は「そばうまい」って言ってたやつを否定しだす。
――あぁ、ありますね……。
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