部下へのセクハラ&パワハラで辞任した“JリーグNo.3”中西大介理事の素顔とは?
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Jリーグは27日、「セクシュアルハラスメント及びパワーハラスメント」など不適切な言動が認められた中西大介常務理事(51)の辞任を発表した。
中西氏は、2015~16年にかけ、女性職員に対して高頻度で仕事と関係のない電話をかけたり、執拗に映画や美術館、食事などへ誘ったという。約2週間前にリーグ内のコンプライアンス部門に通報があり、中西氏は26日に辞表を提出。被害者は複数いるという。
Jリーグにとっては前代未聞の不祥事だが、その界隈では意外と驚きの声は少ない。というのも、以前から中西氏の言動を問題視する声は各所から上がっていたからだ(参考記事1)。
13年、中西氏は競技・事業統括本部長としてJリーグの2ステージ制を推進。「来シーズン、このままだとJリーグの収入が10億円単位で減り、Jリーグはゆでガエルになる。2ステージ制にして、TBSから10億円を引っ張る」と語っていた。しかし、その発言の3年後には、ソフトバンクやパフォームがJリーグの放映権に対し、スカパー!の3倍以上の金額を提示し、パフォームとの大型契約がまとまる(参考記事2)。結果、中西氏が「世界では2ステージ制が主流の国もある」とメリットを強調していた2ステージ制から1ステージ制に戻ることになった。
これに少しは反省するかと思いきや、パフォームとの会見に中西氏は笑顔で現れる。自分の手柄のように振る舞う姿を見て、「厚顔無恥とはこのことだ」と関係者からは皮肉が漏れた。
“ヒラメ人間”として派閥の力で出世してきた中西氏だが、この一件で、Jリーグ事務局の今後はどうなるのだろうか? サッカー関係者に聞いた。
「サポーターの皆さんは、『Jリーグは大丈夫か?』と思われるかもしれませんが、今回の件をきっかけに、Jリーグは良くなっていくと思います。というのも、名前は出しませんが、これまでもかなりのパワハラがあったと聞いています。が、誰も声を上げられなかった。それが今回、ナンバー3というポジションにいる人間にもかかわらず、膿を出したわけです。村井満チェアマンの内部改革が進んでいる証左ではないでしょうか。これを機に、派閥の力で出世した人たちを一掃してもらい、本当にJリーグ、日本サッカー界の未来のために働いている人たちが中心となる組織にしてほしいですね」
特命PR部や2ステージ制など、効果のない施策に関わってきた中西氏。13年には、多くのメディアに出て日本サッカーの未来を語っていたが、サポーターには「中西大介氏、あなたの辞任がJの改革だ! 即刻辞任せよ!」と横断幕を掲げられていた。こんな形で辞任することになるとは、なんとも皮肉なものである。
(文=TV Journal編集部)
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