今野浩喜、俳優として──「俺を使うと、センスいいなと思われるんですよ」
#インタビュー #今野浩喜
今野 『アラサーちゃん無修正』(テレビ東京系/14年)のときなんかは、みんなでずっとトランプやってましたね。
――今野さんが「試しに最初からタメ口で話してみよう」と思ったという。
今野 最初から仲良くしようと思ったときもあるんですよ。だから全員にタメ口で、初っ端から。途中で変えるのは難しいから。そしたら最後まで、みんなは敬語だったっていう。
――(笑)。でも確かに敬語からタメ口に変えるタイミングってすごい難しいですよね。「あ、今あいつ急に敬語からタメ口になったな」って思われたんじゃないかとか、考えちゃう。
今野 実際それ逆だったら思うじゃないですか。機を逃したら、ずっと敬語のままで先輩後輩みたいな雰囲気になっちゃうし。本当にそれは永遠の課題ですね(笑)。
――トランプはあんまりしゃべらなくてもいいから、いいですね。
今野 そうなんですよ。ただそれはそれでどうなのかって思いますけど。楽しげな雰囲気だけはある。
――ほかに印象に残っている現場ってあります?
今野 そうだなぁ……『真田丸』(NHK/16年)ですかね。時代劇が初めてだったんですよ。それでやっぱりいろいろなルールの違いに戸惑ったというのはありましたね。
――どんなルールの違いがあったんですか?
今野 『真田丸』は、リハーサルだけの日があるんですよ。そこへプラっと行ったら、みんな和服なんですよ、自前のね。
――リハでも自前の和服を!
今野 そうです。知らないってことが、すごくありましたね。でもね、本当はこういう場で言いたくない。これを読んだやつが時代劇のリハに和服を持って行ってしまうから。俺と同じ苦労を味わわせたいんですよね。
――確かに(笑)。でもその後どうしたんですか? 和服を持って行ったんですか?
今野 いや、ずーっと普通の服で通しましたね。
――いや、知ってましたよ、知ってましたけどね感を(笑)。
今野 最初に私服で行ったのは間違ってそうしたんじゃないんだっていうのをね(笑)。敢えてそうしてたんだって思わせるには、そうするしかなかった。
――なんか……カッコイイですね……。
今野 リハ室に入るとね、スタッフさんも「着替えはこちらです」とか言うんですよ。それを「このままです」っていうのは、難しかったですね。だから今後ですよね。今後呼ばれたときに和服持って行ってしまうと「直してきた!!」ってなるから。
――そこは貫きますか。
今野 貫くでしょうね。それか、冬だったら「着込んでる結果こうなってます」みたいな感じを出すかもしれない。(『真田丸』を撮っていた)夏は私服だったけど、冬は違いますよって。
――7月スタートの『僕たちがやりました』は、いかがですか。順調ですか。
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