有楽町駅前に巨大リングが登場! 蝶野正洋&苫米地英人が『サイバー防災』呼びかける
2017/06/19 17:30
#苫米地英人 #蝶野正洋
熱弁を振るう苫米地氏
プロレスの時とは違って優しい表情の蝶野氏
また、コンピューターウィルスが発見されると、『CERT(Computer Emergency Response Team)』という組織にまず登録され、企業の管理者はそれを常にチェックし、アップデートを行っていくというが、『ゼロデー(zero-day)』攻撃など、CERTと連絡を取り合った企業が防げない攻撃が主流になっており、防衛がますます困難になっていると苫米地氏。「『日本は大丈夫ですか?』と聞かれて『大丈夫です』としか公には言うしかない。でも本当を言うと、サイバーは攻撃の側が1,000倍有利なわけですから、守りきれない。企業の中に『CSIRT(Computer Security Incident Response Team)』のようなものを作っていく必要がある」とメッセージ。
蝶野氏のほうは苫米地氏の話に「防ぎようがないようにも感じるのですが」と心配そうに話したが、苫米地氏はこれに「防ぎようがないのは地震が止められないのと同じ」と切り返し、「我々は地震を止めようと研究開発しているわけじゃない。地震が起きるという可能性があるということを認識し、最後は止められないということをわかった上で準備することが大切なんです」と話し、蝶野氏を感心させていた。
そのほか、苫米地氏は脳科学や認知科学の専門家として、災害時に起こりうる集団や個人、それぞれでのレベルでの心理的リスクを紹介。「クライシスサイコロジー」と呼ばれる、災害時における心理的危機管理術の重要性についても駆け足で解説していた。
一見、異色の組み合わせの対談だが、有楽町駅前を行き交う多くの人々が脚を止めて、2人の話に耳を傾けていた。
(取材・文=名鹿祥史)
最終更新:2017/06/19 17:30
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