1日8本撮りは当たり前、謎のから揚げ弁当……千鳥が伝説的ロケ番組のヤバさを訴える!!
#インタビュー #千鳥
――業界内では「2017年は千鳥の年」といわれていますが、そんな中、ご自身はその「潮目変わった」感じを味わっていらっしゃいますか?
ノブ 知ってくれてる人の割合は多くなったけど、そんなに変わったことはないですね。ほかの番組でのロケの仕事は増えましたけど。
――正直、もうロケの仕事はやりたくないな~とか、思うこともあります?
ノブ ロケは好きなんで、2人でわーっと楽しくやれるから。ただ……これも『いろはに千鳥』の悪影響といいますか、ロケってどうしても効率悪いんですよ。だいたい1日かけて1本録るじゃないですか、ロケは。これがスタジオ人気芸人になると1日2~3本いけるんですよ。だから、ロケ芸人やってるうちはお金貯まらないだろうなっていうジレンマとの戦い……。でも『いろはに千鳥』やりだしてから、「千鳥のロケ面白い」ってなって、『笑神様は突然に…』(日本テレビ系)とか呼んでもらったりして、そこから東京のテレビのオファーが増えたんで、ありがたいっちゃありがたいです。原点というか。
――『いろはに千鳥』は、千鳥にとってのホームってことになりますね……。
ノブ それだけはね、それだけは勘弁してください。これが代表作ってなるのだけは。僕らも一応芸人ですから、もっともっとバラエティ番組に出たいなって思うんですけど、僕らのところにくるのって、濃いぃバラエティばっかりなんですよ。大悟がよく言ってますけど「さあ笑かせ」「実力見せろ」みたいな。
――出し尽くさなきゃいけないものが多いと。
ノブ ゴールデンのクイズ番組の司会とか、オードリー若林的なやつ。ああいうのやらせてくれって思うんですけどね……。実際は、そうじゃないゴリッゴリの仕事ばっかりくるから、ちょっと困ってます。
大悟 いろいろね、夢を持ってこの世界に入ってきて、お笑いの仕事はずっとやっていきたいと思っているんですけど、もしも、もしもですよ、この『いろはに千鳥』をずっとやり続けて、いつかノブがめっちゃハゲて、僕が太るかもしくはガリッガリになったら、それはそれでもっと面白いかもしれんなとは思いますね。3本撮りくらいで死にそうになっちゃってて。
ノブ 若手にバカにされながらね。ジジイ2人で何やっとん?って(笑)。
大悟 カート乗ったり、マタニティヌード撮ったり。
ノブ 「30年やってるらしいで、あれ」ってなったら、まぁ確かにちょっと面白いですよね。
大悟 伝説残した人って、若い時から同じ番組やり続けていたりするじゃないですか。『さんまのまんま』(フジテレビ系)とか『ガキの使い』(日本テレビ系)とか。そういう意味で僕らはもう手遅れなんで、できるとしたら『いろはに千鳥』しかない。
ノブ 伝説の番組は『いろはに千鳥』(笑)。ただ、ジジイになって1日8本撮りだけは勘弁して。
(取材・文=西澤千央)
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時間:各巻 約105分程度
(実尺95分程度+未公開12分)
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