「私、底辺のカリスマになりたいんです」【絵恋ちゃん】真面目すぎる“永遠の14歳”がファンに牛乳をぶっかけるワケ
#声優 #小明 #声優 on FINDER! #宍戸留美
絵恋 いやぁ、なんか、夏の野外ライブだったんで、「何かをかけよう」と思っても、水鉄砲なんかはだいたい私より前の出番の人たちがもうやってるんですよ。だから「かぶらないようにしなくちゃ……あっ牛乳! じょうろで牛乳!」って。
――しかも夏かよ。最悪に臭くなるじゃん……。
絵恋 でも、そのおかげで“牛乳新規”が釣れて。
――“牛乳新規”って何!? そんなぞうきん臭が漂う新規嫌だよ!! でも、そんな風にオタクに牛乳ぶっかけつつも、かつてはオタクの心を理解するために、カウンセリングの養成所に通ったんですよね。
絵恋 はい、通ってました。はじめにメイドをしてたとき、千葉の柏にあるメイドカフェだったんですけど、もっとご主人様に喜んでもらうためには何をしたらいいのかなって考えるようになって。「私、本場で修行してきます」って突然店長に告げて、秋葉原に行ったんですよ。で、秋葉原に行ったら客層がだいぶ違ってて、病んでるお客さんが多かった。常にお客さんに人生相談されてる状態になって、こっちも力になりたいから一緒になって毎日悩んじゃって。それで、「うまく返せないから、一回カウンセリングの勉強した方がいいな」って、養成所に通いました。
――通った結果、どうでしたか?
絵恋 本当にヤバイお客さんに対しても、私だけすごく優しくしちゃったことで、逆にストーカー化して警察沙汰になって、バイトも辞めざるをえなくなって……。
――悪化させている!
絵恋 そのとき「優しくしすぎるのは優しさじゃないんだ」って気付いて、相手のためにも自分を守るためにも優しくするのは辞めて、こうしてオタクを雑に扱うスタンスに落ち着きました。
――なるほど~。ちなみになんですけど、絵恋ちゃんってどっちかって言うと、カウンセリングは受ける側じゃないですか?
絵恋 そういえば授業で、カウンセリングを受ける人がやるアンケートをやったら、その後に先生が紹介する患者の回答が私の回答と一致してたり、絵を描かされたと思えば、「皆さんはこういうことにはならないと思うんですけど、これがカウンセリングに通う人たちの絵です」って見せられたのが私の絵とほとんど一緒だったりしました。あ、だから養成所の勉強期間が終わった時に、最後に私だけ先生に呼び出されて「何かあったらここに電話してきなさいね」って言われたんだ!
――(爆笑)!!
絵恋 どうかしてたから「カウンセラー養成所に通おう」って発想になったのかな?
――発想が極端に走りがちですね。真面目すぎるんですよ! でも、なんて言うか、病むのも疲れてきますよね。十代とか、若い時ってメンヘラで辛くてもなんとかやっていけたんですけど、三十路が近づいてからは私は病むのに疲れてきました。
絵恋 そうですねぇ。確かに「よっしゃ、今日は荒れるぞ~」っていう感じのメンヘラは十代のイメージです。
――絵恋ちゃんは年齢を公表してないのが本当に正解だと思いました。14歳で固定だから、病んでても痛さが少ないんですよ。私は三十路も越えているから、半端に病んだ感じを出すと、もう本当に人が引いていくというか……。
絵恋 私も今は毒舌で面白いねって言ってもらえてるけど、そのうちただのクレーマーみたいに見えちゃうのかな?なんかイライラしている大人の女性ってすごいこわいですもんね!
――「ああ、更年期かな?」って。少女のメンヘラ感は庇護欲を煽るけど、ババアのメンヘラ感って引かれますよね、メンヘラ少女が順調にババアになっただけなのに……。
絵恋 どうしよう!優しい人になる!
――でも優しい人になったらもはや絵恋ちゃんではないし、難しいですよね。でもホラ、絵恋ちゃんはまだ14歳だから……。
絵恋 はい、14歳です(即答)。
――いつまで14歳なの? 急に実年齢に戻す日とかは来るんですか?
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