大麻逮捕でも不起訴濃厚の元KAT-TUN・田中聖、その言い訳は「常用者そのもの」
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大麻所持で逮捕されていた元KAT-TUNの田中聖が6月7日、処分保留で釈放された。これに、田中のファンは「聖クンが悪いことするはずない」「マスコミのせいでライブが中止になった」などと大騒ぎだ。
「イメージダウンさせたマスコミと警察は、ライブ中止の損害賠償をするべき」
「『バイキング』とか『サンデージャポン』とか『ワイドナショー』は聖クンを犯罪者扱いしていたから謝罪しろ」
「使用は罪ではないのに犯罪者扱いした警察が許せない。彼が大麻所持なんか絶対にしてない」
「手越祐也のスキャンダルとか加計学園の問題から世間の視線をそらすためにハメられた冤罪」
田中ファンはSNSなどで警察やマスコミを批判し、陰謀説まで持ち出している。ただ、実際には冤罪や誤認逮捕などといえるものではなかった。
田中は5月24日、東京・渋谷区道玄坂で車を運転していたところ、職務質問を受け、車内から大麻片や吸引用と思われる巻き紙などが見つかって警視庁渋谷署に現行犯逮捕された。本人は「自分のものではない」と容疑を否認していたが、尿検査では大麻の陽性反応が出たことが伝えられていて、使用を疑われる状況には十分あった。
ただ、大麻の場合はあくまで「所持」が罪になるため、警察がこのまま立証できなかった場合は、嫌疑不十分で不起訴処分となる見通しだ。
大麻は覚せい剤や麻薬とは違って、起訴される確率も低いのが実情だ。また、有罪になった場合の懲役刑で比較しても、覚せい剤の輸出入・製造は1年以上で、使用や所持が10年以下だが、大麻は輸出入・栽培が7年以下で、所持が5年以下と短い。
「そういうものを見越して大麻をやっている人もいる」と話すのは、薬物に詳しいアウトロー系雑誌のフリーライター。
「大麻常用者の間では『自宅に置いたり、売人との通信記録を残したりせず、逮捕されても、自分のものじゃないと言えばいい』という認識になっていて、過去に取材した大麻使用者も、みんな同じこと言っていましたからね。田中がどうだったかはわかりませんけど、罪を逃れた連中にそっくりな状況ではありますよ」
実際、先に有罪判決が出た元女優の高樹沙耶(本名・益戸育江)も、逮捕当初から「大麻は私のものではない」と言い続け、判決後もその部分は一貫していた。所持と見なされたのは「私の名義の家にあったから、裁判官がそういう考え方だった」と言っていた。その意味では田中の場合、大麻が親族とはいえ他人名義の車の中にあったことで、判断が分かれた可能性はある。
ただ、「不起訴になっても、田中の音楽活動の見通しが明るいというわけでもない」と話す音楽関係者もいる。
「陽性反応は普通に考えて、大麻を吸っていたということ。今後は警察にマークされ続けるでしょうし、そうなると、心当たりのあるミュージシャンは近寄らなくなります。プロモーターやライブハウスも、大麻をやっている人間を起用したくないとするところは多く、逮捕歴のあるメンバーのいるバンドとの仕事を断っていたりします。バンドでのテレビ出演なども絶望的でしょうし、よほどの田中信者を除けば、無実だったと叫んでも理解を得られるとは思えません」(同)
元交際相手のグラビアアイドルは一部週刊誌で、田中がコカインにも手を出していたことを証言しているが、今となっては、多くの人が、田中が「薬物には近寄りもしない人」などとは、まず思わないだろう。それを考えれば、不起訴であっても喜べないかもしれない。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)
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