事務所トラブルの西山茉希 「出産と仕事」をめぐる女性タレントの苦悩と策略
#西山茉希 #早乙女太一
モデルの西山茉希が所属事務所とのトラブルを週刊誌で告発し、昨年から弁護士を通じて契約解除を求めていることも明かしたが、これに事務所の社長が「裁判になったら、これでもかっていうくらいやります」と、法的に争う姿勢を見せている。
この件に対し、業界内では争点は「出産」ともいわれる。
「仕事があるのに西山がデキちゃった婚したのは、ペナルティがあっても仕方のない話。酷だけど、タレントはそこの自己管理をしなければ成り立たない」と話すのは、ある女性タレントのマネジャーだ。
というのも、西山が週刊誌で告発したのは給料の未払いのほか、妊娠を機に給料が減額されたということがあった。これに対し、事務所の社長は一部メディアで「給料は未払いではなく止めた。子どもができてドラマの予定を飛ばした」と反論。両者の言い分の正当性に関しては、裁判になれば法的に判断されることになるが、業界内では見方が割れている。
前出の芸能マネジャーは「売れているタレントはしっかり自己管理していて、仕事に悪影響が出るような妊娠・出産はしない」と言う。また、ドラマの制作関係者もこれに同調する。
「半年後に撮影が決まっているのに妊娠するなんて、そんな行き当たりばったりでやるのなら、先の仕事は受けるべきじゃないですよ。これはCM契約なども同じはず」
一方で、これに反対する人もいる。妊娠・出産のサポートサイトを運営する心理カウンセラーは「デキちゃった婚なんてひどい言葉を作ったのは、芸能界の掟みたいなものに配慮したメディアで、実にひどい考え方。最近はようやく、おめでた婚、授かり婚という言葉が使われている通り、芸能人だって人間ですから、結婚もすれば妊娠もします。それを否定するのは人権問題なんです。芸能事務所は、そこも含めて対応するのが仕事のはず」と言う。
確かに「妊娠でもしないと結婚はできない」と話す女性タレントもいて、例えば広末涼子は過去に雑誌のインタビューで23歳で最初の結婚をしたことについて「正直、確信犯ですよね。デキちゃった結婚だと言われたけれど、そうじゃないと結婚できない状況だった」と語っている。
実は、西山もその広末パターンである。彼女は2012年に、交際していた役者の早乙女太一とのDV騒動が大きなイメージダウンとなり、人気も失速。その翌年には妊娠が判明し、結婚を発表したため、当時は「デキちゃった婚」と見る向きが多かったが、西山は後にバラエティ番組で否定した。
「ポンとできた子と思われているけど、もともと作ろうと思って作ったんです」
妊娠が計画的なものであったことを明かしているのだが、そうなると、社長が「妊娠でドラマの予定などがストップした」という仕事の損失も、西山が意図的にやらかしたということになってしまう。
「給与ストップや減額は別にして、社長が怒るのも無理ない」と前出マネジャー。昨年には第2子も出産している西山だが、6月6日にはブログで「報道でもある様に弁護士さんにお任せして進めておりますので」と、契約解除を進める姿勢だ。
過去の事例から考えると、事務所とタレントの契約問題がこじれた場合、決着がつくまでの2~3年間は活動休止になってしまうことが多いが、法廷闘争になったら過去の“DV婚”騒動も蒸し返されるのだろうか?
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)
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