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「会うたびに不良っぽく……」車上荒らしで逮捕された新人力士・魁心鵬、地元の友人が語る素顔

「会うたびに不良っぽく……」車上荒らしで逮捕された新人力士・魁心鵬、地元の友人が語る素顔の画像1

「魁心鵬こと小林峰生が逮捕されました。思いもしない事で青天の霹靂、寝耳に水。。。突然警察の方が来られて『逮捕状が出ています。』と、本人と話する間もなく行き、警察からの情報はなくニュース等で知る範囲しかわかりません」

 これは大相撲の友綱部屋が6月3日、公式ホームページに掲載した謝罪文の一部。所属の若手力士が入門前に車上荒らしをしていた容疑で逮捕されたことを受けてのものだ。

「去年の11月下旬に尋ねて来て『子供の頃からお相撲さんになりたかった 年齢制限ギリギリなのでどうしてもやりたい』と懇願され12月に入ってから部屋にきました。仕事を辞めてきたとも言ってました。年齢の割に世間常識を知らなさすぎたのでいろんな事を教えてた中での事に部屋のみんなもショック大きく言葉が見つかりません」(謝罪文より抜粋)

 逮捕された小林容疑者(22)は昨年11月、知人の男らと千葉県柏市で鍵のかかっていなかった駐車中の車からクレジットカードを盗み、コンビニのATMで現金80万円を不正に引き出した疑い。小林容疑者は調べに対し「間違いありません」と容疑を認めているというが、同時期に近隣では同様の事件が相次いでいたことから警察は余罪があると見て捜査を続けている。

 昨年12月下旬、部屋に入門した直後の小林容疑者は「少し前から部屋で寝起きし見習い中」と公式サイトに紹介されていて、1月に初土俵を踏み、新弟子を対象にした相撲教習所にも通っていた。

 3月に初白星、しこ名を魁心鵬として5月場所には序二段で出場、2勝5敗だった。相撲記者によると「強くはないが応援したくなるタイプだった」という。

「聞いた話では、力士になるのは親がずっと反対していて、中学卒業後は渋々高校に行っていたので、案の定中退してしまい、その後肉体労働の仕事を続けている中で、諦めきれずに部屋に入門したらしいです」(同)

 力士になることが夢だった若者がなぜ犯罪に手を染めたのかは、地元・流山市の知人男性がこんな話をしている。

「彼が中学生だった頃から知っていますが、最後に会ったのは1年ぐらい前です。昔から相撲が大好きでしたが、高校へ行ったあとは、会うたびに不良っぽくなっていました。でも、力士を目指していた共通の知り合いが、新弟子検査の年齢制限23歳を超えてしまって諦めたんですよ。それを見て小林は『俺はやりたい』って言ってましたから、入門したという話を聞いてすごいなと思っていたんですけどね」

 もしかすると、力士への思いが断たれかけたとき一時的にグレていたことがあって、そのときの犯行だったのかもしれない。そうだとすればあまりに皮肉な話だが、どんな理由があったにせよ、悪質な犯行があったことに変わりなく、有罪となれば角界に戻れる可能性は極めて低い。

 ただ、前出の相撲記者はこんな話もしている。

「有名力士の中にも、入門前に事件を起こした人はいますよ。学生時代に恐喝や暴行事件を起こしていたのに、有望だったから周囲がうまく隠した形。そういう例はほかにもあるので、もしも魁心鵬が期待の大型新人だったら、また扱いが違ったかもしれませんけどね」

 いずれにせよ、自分を受け入れてくれた恩ある相撲部屋の看板に泥を塗る形となってしまった。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

最終更新:2017/06/08 17:00
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