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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > 前文科省事務次官の買春疑惑に猛反論
週刊誌スクープ大賞

“出会い系バー”で話題の前文科省事務次官「買春疑惑」にお相手女性・同僚官僚が猛反論!

 現代で連載している岩瀬達哉の裁判官追及、今回は裁判官は政府に逆らえないのかというテーマである。上の顔色ばかり窺う裁判官が多く、出世することこそが人生の目的と考えている輩が多いことはよく知られている。そのきっかけになったのは、札幌市郊外の長沼町に自衛隊のナイキ基地をつくることに、住民が起こした行政訴訟だった。

 札幌地裁民事1部の福島重雄裁判長(当時39歳)が、憲法違反の疑いがある自衛隊のために、保安林を伐採することは問題であり、保安林指定解除処分の執行を停止するという判断を下した。

 しかし、この決定が国側に告知されるまでの間に、札幌地裁のトップであった平賀健太所長が、決定内容を変更するよう福島に圧力をかけ、書簡を届けていたのである。

 この平賀書簡がマスコミに流れ、それをきっかけに、第5代最高裁長官・石田和外のもと、政治的な立場を離れて平和と民主主義を守ろうと若い法律家が集まってつくった「青法協」に入っている裁判官への人事差別、いわゆる「ブルーパージ」が行われていくのだ。

 福島は、青法協の機関誌の編集責任者を務めていた。以来、福島も家庭裁判所へ据え置かれた。出世を望むなら上や政府のいうことを聞かなければならないという不文律ができたのである。

 文春が前川前文科省事務次官が頻繁に通っていた「出会い系バー」を取材し、バーで出会い3年間で30回以上も前川と食事したり、時にはタクシー代として5,000円もらったという26歳の女性を見つけ出し、話を聞いている。

 新聞広告で見ると、前川前次官はやっぱり買春していたのか、文春よ、そこまでやるかと思ったが、読んでみるとそうではない。

 要点だけを紹介しよう。件のA子は、その店へ無料で借りられるヘアアイロンや携帯の充電器目当てで来ていた。女の子はフリードリンクでフードが一品タダになる時間もあるので、そうやって時間つぶしをする子も結構いるらしい。

 11年の冬に友人2人で来たところを前川に指名された。その日は3人でパフェを食べて別れたという。その後、彼女から連絡して歌舞伎町のダーツバーなどで友だち何人かと遊んだが、12時ぐらいになると前川はそそくさと帰っていった。

 そのころは、文科省の偉いさんとは知らなかった。彼女は知り合いが死んで勉強に身が入らず、大学を辞めてキャバクラ嬢の体験入店などを繰り返している時期で、前川から「早く就職したほうがいい」といわれたそうだ。

 百貨店の婦人服売り場で働くようになったときは、売り場にも足を運んでくれたという。その後、高級ブランド店に就職が決まった時は、友達と一緒に食事をおごってくれ、「何でも買っていい」と歌舞伎町のドン・キホーテへ連れて行ってくれたという。ドン・キホーテっていうのがいいね!

 A子の両親も前川の存在は知っていた。当然ながら文春も、2人の間には本当に肉体関係はなかったのか聞いているが、彼女は「ありえないですよ。私、おじさんに興味ないし」と否定している。

 就職してから会う回数が減ったが、今年の1月、天下り問題でテレビに出ている前川を見て、官僚だったことを知ったそうだ。

 A子は、取材に応じた理由をこう話している。

「記者会見のあった二十五日に、お母さんからLINEが来て『まえだっち(前川のあだ名=筆者注)が安倍首相の不正を正している』。それで、お父さんとテレビ見て『これは前川さん、かわいそうすぎるな』と思ってお話しすることにしました。(中略)私は前川さんのおかげで今があると思っていますから」

 できすぎた話のようにも思えるが、文春によれば、前川は退職後、夜間中学の先生をボランティアでやっているそうだ。

 売り上げ812億円、営業利益92億円を叩きだしている「優良企業の御曹司」(新潮)で、祖父は、私がいた講談社の近くにある男子大学生向けの寮「和敬塾」を設立した人物。村上春樹も大学時代はここに入寮していたという。

 東大法学部を卒業したが、どうしても役人になりたくて家業を継がず、しかも、優秀な成績にもかかわらず文部省を選んだ「反骨の人」なら、こうした女性との付き合い方もあるのかもしれない。

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