トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 佐藤秀峰がkindleを訴えたワケ
『Stand by me 描クえもん』発売記念インタビュー

「死んでも契約解除できない」漫画家・佐藤秀峰がkindleを訴えた裏側を語る

「死んでも契約解除できない」漫画家・佐藤秀峰がkindleを訴えた裏側を語るの画像4

佐藤 彼らは事前通告も事後報告もなくある日、商品を削除しちゃうんですよ。彼らに都合が悪くなってしまうとある日きます。

――それが契約違反にならない契約に なっているのでしょうか。

佐藤 契約違反だというのが僕の考えですけど、ストアは「何を売るかを決める自由はある。サービスが赤字で立ち行かなくなったら、ストアは閉鎖する自由だってある。その時はコンテンツ全部の取り扱いをやめるわけだから、そういう裁量をストアは持っているんだ」って、主張してくるんじゃないかな。僕らは契約に従って適切に商品を卸しているんで、契約に従って売ってくださいよと思っているんですけど、彼らは契約を守りたくなくなったら一方的に売るのをやめてしまう。

――違法のように聞こえます。

佐藤 独占禁止法やいろいろなものに触れそうですけど、契約書は弁解の余地があるような文言になっていますね。こちらがそれを指摘して文言の変更を求めたところで、じゃあ、契約しませんとしかならないんです。とはいえ、Kindleの売り上げは大きいですから、契約してから公正取引委員会に連絡するのが賢いやり方かもしれませんね。

――『描クえもん』にそういうのが全部入るとかなり画期的な漫画になりますね。

佐藤 そういったことを肌で感じながら、内情がわかっている漫画家は僕しかいないと思うので、自分にしか描けない漫画が描ければいいかなと思っています。
(取材=綾門優季[青年団リンク キュイ])

最終更新:2017/06/19 11:32
1234
ページ上部へ戻る

配給映画